JR北が新型特急車両開発中止、「速度向上よりも安全対策を優先」と判断。

2014/09/10 21:05 Written by Narinari.com編集部

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JR北海道は9月10日、新型の特急車両として開発を進めていたキハ285系の開発中止を発表した。

同社はこれまで高速化による到達時分の短縮などを目指して、次世代の新型特急車両の開発に取り組んできたが、現状は“安全対策”と“新幹線の開業準備”に人・時間・資金などを優先的に投入する必要があり、速度向上よりも安全対策を優先するとの判断から、新型特急車両の開発中止を決めたという。

また、新技術を多く採用し、高性能な仕様である新型特急車両は、コストとメンテナンスの両面から過大な仕様であることなども、開発中止の理由に挙げられた。

現在、キハ285系は3両の試作車が製作され、今月末に落成するが、今後は軌道および電気設備を検査する在来線用の総合検測車として使用することも含めて、具体的な活用方法を検討していくという。

なお、今後の老朽化車両の更新については、既存の最新型で実績のあるキハ261系の製作を継続していくとのことだ。

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