饅頭の中からネズミの糞発見、販売店の店主「黒胡麻です」と白を切る。

2014/09/03 20:12 Written by Narinari.com編集部

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食品問題が何かと話題に上る中国。メディアで大々的に報じられている案件以外にも、中国版ツイッターの微博を覗けばそれこそ枚挙にいとまがないほどだが、こうした食品問題が中国でなくならない理由のひとつには、“証拠隠滅”が日常的に行われ、責任回避をしているからにほかならない。このたび報じられたのは、饅頭の中からネズミの糞が発見されたという案件。業者は「糞は黒胡麻」と言い張り、問題をうやむやにしようとしたそうだ。

中国メディア東南快報などによると、この一件は去る8月下旬、福建省の張さんから同紙のホットラインに相談が寄せられたことから発覚した。

8月24日午前、張さんは福州市内のバス停付近で昼食用に饅頭5個を購入。家に戻って息子と一緒に食べようとしたところ、饅頭に“異物”を発見する。饅頭の中から細長い小さな黒い物体が現れたのだ。

よく見ると、その黒い物体はネズミの糞であることがわかる。張さんは吐き気を催し、残りの2個の饅頭も確認(そのほかの2個はすでに息子が食べ終わっていた)。すると、1個の饅頭からやはりネズミの糞が現れたというのだ。

張さんはその日の午後、すぐに饅頭を買ったお店にクレームを入れにいったが、そのときオーナーは留守にしており、オーナーの息子が代わりに対応することに。張さんが説明を求めると、その息子は「ささいなこと」として取り合おうとせず、張さんの怒りは頂点に達してしまう。「政府の関連部門に言いつける!」と捨て台詞を吐いて、その場を後にした。

変化が現れたのはその日の夜のこと。饅頭屋のオーナーから張さんに電話が入り、謝罪の言葉とともに「今度食事を御馳走しますので」と和解を求めてきた。しかし、張さんは納得がいかない。弁償をきちんとしてもらわない限り、許さないと突っぱねた。

その後メディアが仲介に入り、記者が饅頭屋のオーナーにコンタクトを取ったところ、オーナーは「製造過程でネズミの糞が混入するなんてありえないですよ」と否定。続けて「あの黒い物体は黒胡麻ですよ」と説明し、饅頭に黒胡麻を混ぜていることを明かした。しかし、張さんが証拠写真として撮影した画像には、明らかに黒胡麻とは異なる細長い物体が写っており、オーナーの話に無理があるのは確か。結局、現在は政府の関連部門も調査に乗り出しており、調査結果が明らかになってから何かしらの決定が下されることになるという。

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