住民による“バス停”違法移動、バス会社「よくあること」と諦め気味。

2014/08/21 14:52 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


都市部のバス停は標識だけでなく、屋根やベンチが付いていたりして便利なことこの上ないが、田舎などに行くといまだ標識だけしか設置されていない簡易なバス停も多い。中国の田舎ではそうした事情を反映してか、バス停を住民が勝手に移動する違法行為が横行。最近、河南省のとある地域ではバス停が300メートルほど移動させられただけでなく、元の場所に戻されないようにコンクリートで固められていたという。

中国メディア大河網などによると、この一件は河南省洛陽市洛竜区でのこと。グーダン村の范さんが地元メディアに連絡したことがきっかけで判明したもので、グーダン村と小作村からそれぞれ伸びている道路が交差する場所に設置されていたバス停が“被害”に遭ったそうだ。

范さんは先日、問題のバス停が元にあった場所から突然消えていることに気付き、自身で調べてみたところ、元の場所から西に300メートルほど移動していることがわかった。また、移動したバス停の標識はコンクリートで固められており、そこから移動不可能な状態に。何の予告もなく、理由も分からないままバス停が移動したことは、多くの村人が迷惑を被っており、「バス停の移動がバス会社の措置なのか、それとも村の何者かがやったことなのか知りたい」とモヤモヤしていたそうだ。

これについてバス会社の関係者が「会社から標識を移動しろとの通知は受け取っていない」と話したことから、バス停の標識が何者かの手で勝手に移動させられたと判明。ただ、中には「村の幹部が移動を指示した」という情報もあり、村による組織的なものだったのか、それとも個人的なものだったのか、さらなる疑問が浮上。ただ、この点についても現在までいに判明していない。

また、バス会社の別の従業員は「このようなことが農村で起こるのはあまり珍しくないのです」と話し、半ばあきらめ気味な様子。今のところバスは元の場所、移動した場所の2箇所に停車することで対処しているという。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.