一夜の内に24のバス停“消失”、ベンチなど含め根こそぎ盗まれた疑い。

2014/08/04 16:32 Written by Narinari.com編集部

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中国では、ときどき日本の感覚では信じられないような“窃盗劇”が引き起こされるが、先日は一夜のうちに24のバス停と関連設備が根こそぎ奪われるという一件が起きた。その損失額は約142万元(約2,400万円)に及ぶという。

中国メディア揚子晩報網などによると、一夜のうちにこつ然と姿を消してしまったのは、7月から江蘇省南京市の江北大道に建設されていたバス停。先日、バス会社に市民から「せっかく新しいバス停が出来たのに、なぜまた撤去してしまったんだ?」との連絡が入り、調査員が現地に駆けつけたところ、龍華広場から葛塘広場に至る24のバス停のベンチや屋根などがすべて消えていた。計画では全部で25のバス停が建設されることになっていたため、そのほとんどが被害に遭ったことになる。

もちろん、これらのバス停は自然に消失したのではなく、何者かによって奪われたわけだが、これだけ大それたことをやり遂げるには多くの人数、道具、運搬車輛などが必要。そのため、バス会社の関係者は「一般人には(窃盗犯の作業が)普通の工事に見えたのではないか」と語り、大掛かり作業がかえって疑いの目を避けることになってしまったのではないか、と発生原因を分析した。

なお、すべてのバス停を元通りの状態に戻すには相当な時間を要するそう。バス会社は緊急対策として新しい標識だけはすでに元の場所に設置し、バス停がどこにあるかだけはわかるような状態になっているが、仮にバスの運行が開始されたとしても市民は炎天下の中、バスを待ち続けなければならないようだ。

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