「宇宙兄弟#0」驚きの仕掛け、南波六太役の平田広明が期待感煽る。

2014/06/30 02:38 Written by Narinari.com編集部

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原作者・小山宙哉の完全書き下ろしにより、8月9日から公開される劇場版「宇宙兄弟#0」(うちゅうきょうだいナンバー・ゼロ)の生アフレコイベントが6月29日、都内で行われ、主人公・南波六太役の平田広明、南波日々人役のKENNが登場した。

平田とKENN、2人そろってのアフレコは3月に最終回を迎えたテレビシリーズ以来、約3か月ぶり。六太役の平田は、勤務している会社から田舎に転勤を命じられ母親に電話するシーンを、日々人役のKENNは、伝説の宇宙飛行士ブライアンとの会話シーンを演じた。

ひさびさのアフレコに平田は「テレビアニメが99話で、今回は第1話のさらにその前のお話しなので、老けちゃってたらどうしようという思いはありましたが、キャラクターがしっかりしているし、そこは心配することではないなと。いつものノリでやらせていただきました」とコメント。

一方、KENNは「日々人は25歳の設定なので感情のレスポンスが早く出たりとか、少し感情を強く、明るく出したりというのは若干意識をしました」と、今回のアフレコの様子を振り返った。

また、「宇宙兄弟#0」の魅力について、平田は「素朴なストーリーだけど小山先生が(脚本を)書くとやっぱり違う。ハートフルで、小山ワールドはすごい!」と大絶賛。さらに「本編終了後、最後のエンドロールまで目を皿のようにして見ていただければ。驚きの仕掛けがあります」と期待を煽った。

そしてKENNは、本作での日々人について「原作の中盤までずっとヒーロー像というか、強くて爽やかで、みんなに勇気を与えてくれる存在だったと思うけど、今回は落ち込んだり、先輩についていけなくて悔しい思いをしたりまだまだ未熟な面が見られて、より人間味が増しています」とアピールした。

「宇宙兄弟#0」について、2人のさらなるコメントは次の通り。

◎映画化すると聞いたときの感想は?

平田:劇場版が出来たらいいなというのは、実はテレビシリーズが始まったときから身内で言っていた。テレビシリーズが始まる前に実写版を見て、「負けずにやりましょうよ」と言っていました。実現したことがとても嬉しいです。六太は、はたから見ていてコミカルな性格なんですけど、俳優、声優として演じるのはとっても難しい。等身大で弱い部分もしっかり持っているリアルな設定で、その人物をぶれずに劇場版で演じられるというのはとても素晴らしい機会をいただきました。六太は自分自身が役者として成長するときに欠かせないキャラクターです。だからってあんまり気合をいれてやるキャラではないので、僕自身は気合を入れて、マイクの前では力を抜いてやらせていただきます。

KENN:自分は日々人と同じくらいの年齢からやらせていただいて、日々人は今2028で32歳。劇場版は2021年で25歳いうことで息遣いとか、距離感とか、リアルにできればいいなと思っています。毎回テレビシリーズの収録で得るものは大きかったので、2年間で得たものを劇場版でぶつけられたらいいなと。

◎見どころについて

平田:プロデューサーがずっと本編の中で3箇所ホロっとさせるところがあると言っていた。ただ僕は3箇所だけじゃないと思っています。原作やテレビシリーズを思い入れを持って見てくださっていた方にはそれ以外にもポイントがあります。今回は初めてのストーリーですけど、ご存知の小山先生の世界なのでどこか懐かしい感じで進んでいきます。僕が聞いて「そんな仕掛けがあるの?」というのが一箇所ありまして。本編終了後、最後のエンドロールまで目を皿のようにして見ていただければ。驚きの仕掛けがあります。最後のエンドロールまでお楽しみください。

KENN:原作、アニメを知っていてもそうでなくても、気持ちが動く瞬間というのがちりばめられています。それが泣く瞬間なのかふっと笑みがこぼれるのか人それぞれだと思うんですけど。予期せぬところで気持ちをふっと持っていかれて、『宇宙兄弟』の世界に自分が入っちゃうんですよね。没入感をみんな楽しんでいただきたいです

映画「宇宙兄弟#0」は、8月9日(土)全国ロードショー。


☆「宇宙兄弟#0」ストーリー

「ブライアンはさ、なんで俺を自分の控えに選んだの?」。宇宙飛行士ブライアン・ジェイが搭乗する月面着陸ロケットCES-43のバックアップクルーに選ばれた南波日々人は、新人としては異例の大抜擢ながら、自分の実力不足のために悩んでいた。

「辛くて楽しいこのチャンスを、存分に経験しろ」その言葉を残して月に旅立ったブライアンは、任務を終えたあとの地球着陸時に不慮の事故で命を落とす。ブライアンと日々人との再会は叶わなかった。

さらに、CES-43の事故をきっかけに、NASAでは宇宙開発の有人ミッションの見直しを検討し始めることとなる。

一方、兄・南波六太は、自動車会社のサラリーマンとして、新車種の開発に携わっていた。 幼いころ宇宙飛行士になる夢を約束し、いまや宇宙飛行士として大成した弟とは対照的に、夢を忘れ自動車会社で現実味のない夢物語ばかり語る六太は、会社から愛想を尽かされ片田舎への出向を命じられる。そんな自分がどん底の弟にかけられる言葉など、あるのだろうか。「なんもできねーな、俺」。無力感に打ちひしがれる六太の脳裏に、幼いころ日々人と遊んだ記憶とともに、ある言葉が甦る……。

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