東京駅開業100年で短編アニメ、「時季(とき)は巡る」フルver.公開。

2014/06/26 05:22 Written by Narinari.com編集部

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開業100年目を迎える東京駅をテーマにした短編アニメ「時季(とき)は巡る〜TOKYO STATION〜」のフルバージョンが、6月25日に公開された。

「時季(とき)は巡る」は、エムオン・エンタテインメント、A-1 Pictures、東京ステーションシティ運営協議会が共同で制作したもの。東京駅を舞台にした“時間を超えた家族愛”がテーマで、3月末に30秒予告編が公開されていた。全編にわたり、さかいゆうの楽曲「時季(とき)は巡る」が起用されている。

大まかなストーリーは次の通り。

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主人公の美咲は結婚を間近に控える29歳。ある日、亡き父が大事にしていた古い懐中時計を見つけるが、壊れていて動かない。それは、東京駅で駅員として勤務していた父が、同じく駅員であった祖父から譲り受けたものだった。

美咲の記憶の中にいる父は、常に厳格な性格で、自分に厳しかった事しか心に残っていない。そんな父と、思春期を迎えた美咲はうまく会話できず、すれ違ってしまった事を後悔していた。

美咲は思い出の詰まった時計を修理したいと思い、東京駅を訪れるが、修理をしていた時計屋はすでになくなってしまっていたことを知る。肩を落とし、駅のホームを歩いていると、ふとモニターに父と似た駅員を見つける。思わず美咲は走って追いかけるが……。

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今回のフルバージョン公開について、主人公・美咲役を演じた声優の吉田聖子は「完成版を観たとき、絵と曲のシナリオの素晴らしさに涙しました。感情的にならないよう、必死に堪えましたが、それくらい、引き込まれてしまいます。大切な人に自分の思いを伝えることの大事さを、改めて感じた作品でした」と、演じる側にとっても感動的な作品だったそう。

そして、「さかいゆうさんの『時季(とき)は巡る』という曲は繊細で想いがストレートに響くなぁと。自分だけが、孤独じゃない……辛い哀しみを背負ってるわけじゃないんだと励まされました。美咲と境遇は違いますが、私も小さいとき、家族と離れ離れになり、そのとき、伝えられなかった家族への感謝の気持ちを、美咲に重ねて、精一杯想いを込めました。観ている方の心に、届いて下されば幸いです」とコメントを寄せている。

また、演出のヤマトナオミチは「さかいゆうさんの楽曲と松本淳さんのコンテ、各スタッフのおかげで心が暖かくなる作品が完成致しました。自分が故郷から出てくる時必ず使用する東京駅、過去と現在が入り混じる映像に美咲と一緒に東京駅を巡って頂けると嬉しいです」。

キャラクターデザイン・作画監督の近藤圭一は「今回この作品に参加するにあたって、絵を描き進めながら何度か東京駅を見に行きました。今まで東京駅を利用したことはあったけれど、描くために観察してみると駅構内を歩く人達の表情、駅舎やホームの独特な形など、あらためて気付くことが色々ありました。映像を観た人にその東京駅の雰囲気が伝わればいいなと思っています」と見どころを語った。

今回のアニメーションはさかいゆう「時季(とき)は巡る」のミュージックビデオとして、ウェブやCS各局にてオンエア。加えて、英語・中国語(繁体語)・タイ語の字幕入りバージョンも公開される。

視聴できる特設サイトは //www.tokyostationcity.com/special/tokihameguru/ を参照。

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