織田裕二×池井戸潤で連ドラ、今秋放送「株価暴落」で孤高のバンカー役。

2014/06/23 08:49 Written by Narinari.com編集部

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俳優の織田裕二が、今秋WOWOWで放送される池井戸潤原作の連続ドラマ「株価暴落」に主演することがわかった。織田がWOWOWのドラマに出演するのは初めて。

WOWOWと池井戸作品とのコラボレーションは、「連続ドラマW 空飛ぶタイヤ」「連続ドラマW 下町ロケット」に続く第3弾。経営危機に陥りながらもプライドを捨てきれない巨大企業、彼らの生殺与奪の権を握るメインバンク、企業テロの真相を追う警察、そしてそれらを取り巻く人々の複雑に絡み合う思惑……それらを通して、銀行と巨大企業にはびこる闇に鋭く切り込んでいく。金融ドラマ、企業サスペンス、警察ドラマとさまざまな顔を併せ持つエンターテインメント作品だ。

織田は組織の論理に染まらず、自らの信念に忠実に突き進む熱き孤高のバンカー・板東を演じる。そんな板東に対し、上昇志向が強く銀行内の派閥形成に余念のないエリート行員・二戸を演じるのは高嶋政伸。ほか、爆破事件現場に遭遇する青年に瀬戸康史、その恋人に川島海荷、爆破事件を追う刑事に板尾創路、経営再建中の巨大スーパーマーケットで独裁的経営に立ち向かう取締役・財務部長に石黒賢、会長の懐刀と言える存在で様々な裏仕事に従事してきた取締役・広報室長に石橋凌など、豪華キャストが名を連ねる。

今回、WOWOWドラマに初出演することについて織田は「今まではいち視聴者だったので、今回初めてWOWOWに出演できるというということを、すごく楽しみにしています。池井戸潤さんが書かれた『株価暴落』を読ませていただいて、考えてみると銀行員役もはじめてなのですごく新鮮な気持ちです。とても素晴らしい制作チームの作品に参加できることを今から楽しみにしています」と喜びのコメント。

脚本については「主人公・板東の筋を通そうとしている生き方はものすごく大変だろうな、と感じました。この作品には、それぞれ違う立場で様々な想いや大変さを抱えた人たちが出てきて、それぞれ生き様も違う。自分なら最終的にどういう生き方を選択するかを投げかけられている気がしました。僕が演じる板東は、ものすごく筋をきっちり通そうとしていて、責任感がすごく強い男。だから僕が銀行の顧客だったら、こういう銀行員には信頼がおけると思います」と、感想を語った。

織田が演じる板東というキャラクターは、融資先に対して厳しい一面もあるが、「セリフで『融資の要諦は回収にあり』という言葉が出てきますが、どこか“なあなあ”できていた日本の良さと悪さ、膿がたまってきちゃってもう破たんしているということが出てきているので、厳しい一面も含めて当然必要だと思いました。ただ頑張って努力していて再建が見込めればどんな小さな所でもちゃんと融資してくれる。そんな銀行マンです。僕たちも演じる役柄によってモノの見方が変わるので、演じた役に影響を受けて自分の考え方そのものが変化していくこともあります。それも役を演じていて楽しいところですね」と、役のイメージを具体化させている。

そして視聴者には「初めてのWOWOW出演で、全5話という連続ドラマのスタイルも初めてですが、みなさんに期待していただける作品になると思いますので、ぜひ見いただければと思います。これまで高いクオリティのものを作ってきた枠だと思うで、それに負けない、それ以上のドラマを作りたいと思っています」とメッセージを贈った。

また、原作者・池井戸潤は「『株価暴落』を書いていたのは、暗中模索で小説の書き方を探っていた頃でした。『空飛ぶタイヤ』や『下町ロケット』など、その後書くことになる群像劇の原石とでもいうべき作品を、ドラマ化という形で再び世の中に問えることは作者としてうれしい限りです」と、ドラマ化を喜んでいる。

「連続ドラマW 株価暴落」はWOWOWで今秋放送予定。


☆「株価暴落」ストーリー

メガバンク白水銀行では、経営再建中の巨大スーパー・一風堂への追加融資について議論が紛糾していた。審査部審査役の板東洋史(織田裕二)は「融資の要諦は回収にあり」を信条とし、再建の努力をしない一風堂への融資に異議を唱える。一方、破綻の余波が銀行に及ぶことを恐れる企画部副部長の二戸哲也(高嶋政伸)は融資の断行を主張。板東の存在を疎ましく感じていた二戸は、板東を陥れようと画策する。そんな中、一風堂の店舗で爆破事件が発生。届いた犯行声明では、独裁的経営を行う一風堂会長・風間耕造(竜雷太)の辞任と会社の清算が要求され、受諾しなければ爆破を継続すると脅迫を受ける。株価下落を懸念する一風堂の財前知春(石橋凌)と友部勇作(石黒賢)は声明を隠匿しようとするが、板東は被害拡大を避けるため公表すべきと猛反対する。同じころ、捜査一課の野猿宏満(板尾創路)は、現場にいた青年・犬鳴黄(瀬戸康史)に疑いの目を向け始める。

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