子どもあやした空き巣を逮捕「泣いている子どもを放っておけず……」。

2014/06/03 19:50 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国で“優しい空き巣”が逮捕される出来事があった。盗みに入った民家で泣きじゃくる子どもを放っておけず、あやしているうちに駆けつけた警官らに逮捕されたという。

中国メディア大河網などによると、浙江省金華市義烏市で暮らす王さんから警察に緊急通報が届いたのは5月11日21時ごろ。それは「家の扉のカギが中から閉められている! 私の子どもが泣きじゃくっている。恐らく中に泥棒がいる、早く子どもを助けてくれ!」と切羽詰まったものだった。

王さんの話では、その日、夕食を食べてから子どもを寝かしつけ、隣家を訪問していたそう。もうそろそろ家に戻ろうとしたとき、隣の自宅から子どもの泣き声が聞こえ、急いで戻ったところ、中からカギがかけられていることがわかった。

通報から数分後、警察が現場に到着。警察はカギ開け職人を連れており、すぐに解錠作業に取りかかった。そして何とか解錠を済ませて家に飛び込むと、そこには驚く光景が。ひとりの見知らぬ男が王さんの子どもを抱きかかえ、あやしていたのだ。

呆気にとられた王さんと警官だが、すぐに気を取り直し、男に事情を問い質した。すると、男は江西省弋陽県から来た、劉という人物であることが判明。その日、劉は王さんの家の付近で住居を探しており、階下で賃貸案内の広告を見つけたことから、王さんの家の前まで来ることに。すると、扉がきちんと施錠されていないことがわかり、思わず盗みに入ってしまったという。

しかし、王さん宅に侵入し、客間にあった財布やスマホをポケットに忍ばせた際、不注意で茶卓の上のグラスを倒してしまう。その音に驚いた王さんの子どもが泣き始めたため、劉はすぐに子どものいる寝室に駆け込み、泣き止むようにあやしたが、見知らぬ顔に子どもの泣き様はひどくなるばかり。そうこうしているうちに王さんと警官に発見された、というのが事の顛末らしい。

なお、警官に「子どもが泣いたとき、なぜすぐに逃げなかったのか?」と問われた劉は「私は悪いことをしましたが、それでもひとりの父親です。家に誰もおらず、子どもが泣いているのを見て、そのまま立ち去ることができませんでした」と語ったという。

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