売れた“ニャンとかなる!”本、猫の写真×偉人格言で異色自己啓発。

2014/06/02 04:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


オリコンは6月1日、ウェブ通販を含む全国書店1,940店舗からの売上データをもとに集計した「オリコン2014年上半期“本”ランキング」(集計期間:2013年11月18日〜2014年5月18日)を発表した。総合部門にあたるBOOK部門は、水野敬也氏、長沼直樹氏の自己啓発本「人生はニャンとかなる!−明日に幸福をまねく68の方法」(昨年10月発売・文響社)が52.7万部で1位を獲得している。

同書は、猫の写真とそれに合うキャッチコピー、偉人の逸話や格言で構成された異色自己啓発本。出版元・文響社によると「購入者の7割、8割が女性」という同書は、その女性読者の口コミにより人気に火がついた。

「自己啓発書」「ビジネス書」ジャンルの書籍の上半期1位は2008年のランキング発表開始以来初めて。水野氏、長沼氏ともに作品別売上の1位は初で、水野敬也氏はこれまで2008年上半期の「夢をかなえるゾウ」(2007年8月発売)の2位が最高位だった。

今回の1位について水野氏は「ランキング1位獲得、本当にうれしいです。ありがとうございます!『人生はニャンとかなる!』はあれよあれよという間に犬版の『ワンチャンス!』を抜いてしまい、猫に足を向けて寝れない日が続いています(野良猫を見かけたらできるだけ撫でています)。第3弾も鋭意制作中ですのでよろしくお願いします!」と喜びのコメントを寄せている。


作品別売上の2位は、51.7万部を売り上げた健康本の「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」(昨年6月発売・アスコム)、文芸・小説のトップは今年の本屋大賞を受賞した和田竜「村上海賊の娘上」(昨年10月発売・新潮社)で6位(31.0万部)、坪田信貴「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(昨年12月発売・KADOKAWA)は9位(27.5万部)、今年発売の書籍では、村上春樹「女のいない男たち」(今年4月発売・文藝春秋)がトップで10位(26.3万部)、一大ブームとなった映画「アナと雪の女王」関連作では、15位(20.9万部)の小説「アナと雪の女王」(今年2月発売・偕成社)を始めとする関連計19作で60.0万部の売上を記録した。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.