クイーンが、年内にも故フレディ・マーキュリーの歌声による新曲をリリースする予定だという。

フロントマンであったフレディが1991年に他界した後もドラマーのロジャー・テイラーとギターのブライアン・メイが引き続き活動してきた伝説的バンドは、フレディが生前に収録していた何曲かを含む新作アルバムの制作にあたっているようだ。

ブライアンは英放送局BBCに「フレディが歌っている数曲をさらに見つけたんだ。俺らみんなが演奏していて、なかなか美しいものだよ」「コンピレーションになる予定だけど、世界中の誰も聞いたことのない曲も収録する予定だよ。みんなが楽しめる内容になると思うよ」と明かした。

また、ブライアンはバンドの最盛期時代からの曲も加えられ、アルバム名はおおよそ「クイーン・フォーエバー」になる予定だという。

さらにブライアンは「曲のほとんどは俺らが最高に脚光を浴びていた80年代からのものだね。とても感情的になってしまうよ。壮大なバラードや叙事詩的な音なんだぜ。この復旧作業をしなかったら、ここにはなかったものだね」「俺らはゼロからスタートしないといけなかったんだよ。なぜなら、断片の集まりしかなかったんだからね。完成したときにどんな感じになるか分かっていたから、現代の技術を駆使して作業できたんだ」と続けた。

ブライアンは昨年、フレディとマイケル・ジャクソンがコラボした未発表曲もリリースすると話していたものの、今回のアルバムにそれが含まれているかどうかについて、現時点では明らかになっていない。

そんなクイーンは以前にも、生前のフレディの歌声を収録した「メイド・イン・ヘヴン」を1995年にリリースしており、これが同バンドをその2年後に引退した、ベースのジョン・ディーコンの演奏を収録した最後のアルバムとなっている。それ以来、同バンドはポール・ロジャースやアダム・ランバートらシンガー陣を迎えて活躍中だ。