岡田将生ド緊張の主演作初日「ソワソワしすぎて白い衣装にコーヒーを…」。

2014/05/25 06:14 Written by Narinari.com編集部

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伊坂幸太郎原作、岡田将生主演の映画「オー!ファーザー」が5月24日に初日を迎え、岡田のほか忽那汐里、佐野史郎、河原雅彦、柄本明、藤井道人監督が都内で行われた舞台挨拶に登壇した。

「オー!ファーザー」は、50万部を超える大ベストセラーとなった超人気小説が原作。4人の親父との同居生活をする高校生・由紀夫が巻き込まれる“奇妙な事件”と、親父たちの奮闘を描いたサスペンスコメディだ。

岡田は、2009年公開映画「ホノカアボーイ」の初主演以来、本作が5年ぶりとなる単独主演で、「(初日なので)ソワソワしすぎて白い衣装にコーヒーをこぼしてしまった。こんなに緊張した初日は初めてです」とコメント。さらに岡田演じる高校生・由紀夫の4人いる父親のうちの一人を演じた河原は「ちょうどこのくらいの時期に(映画を)撮っていた。月日が経つのは早いなぁ」としみじみと現場を振り返った。

岡田とは本作以外にも「悪人」(2010)、「アントキノイノチ」(2011)などで共演している柄本は「この人ね、とっても真面目だから悩む人。『悩むことは良いことだよ』と言った覚えがある」と岡田の演技への姿勢を褒め、岡田も「(その時のことを)とても覚えています。今でも悩みながらやっています」とうなずき、大ベテランの言葉が大きな支えになっていることを明かした。

佐野は「堂々たるもので、包容力がありました。この作品に自分で手を挙げたくらいだから、岡田くんは負けず嫌い。やる気に満ち満ちていました」と、父親のような表情で“座長・岡田”を褒めちぎり、岡田が「僕の話はやめましょう」と照れる一幕も。

サプライズとして、舞台挨拶に来られなかった4人の父親役を演じた宮川大輔と村上淳からのビデオメッセージと、原作者・伊坂からの手紙が到着。27歳という若さながら本作でメジャーデビューを果たした藤井道人監督は「伊坂先生にお会いしたのは社会人1年目。緊張していたのをフォローしてくれて『とても楽しみにしています』と言ってくれた。こうして(初日を迎えて)立っているとは思わなかったので、とても感謝しています」と感謝しきり。

映画出演を熱望した岡田は伊坂からのコメントに「伊坂先生の作品に出られるだけで僕は幸せもの。そこで、主演をやらせてもらうのはダブルで幸せ。感謝です」と感無量の面持ちで感謝の気持ちを述べた。

登壇した各人のコメントは次の通り。

◎藤井道人監督

去年の5月24日にちょうど映画を撮っていて、楽しいまま時が過ぎていったことを覚えています。皆様のもとに(映画が)届いて光栄に思っています。見終わった後に家族っていいなぁと思っていただければ幸いです。

◎忽那汐里

初日に足を運んでくださってありがとうございます。この作品は本当にたくさんの人に観ていただきたいと思った作品なので皆さんに楽しんでいただいて広めていただけると嬉しいです。

◎佐野史郎

とってもハートウォーミングな部分もあるのですが、最初に本を読んだ時に4人のお父さんに一人のお母さんですからどんなに素敵なお母さんなんだろうと思って(笑)。お母さんどこにいったんだろうなぁ、というサスペンスな部分も楽しんでいただけたらと思っております。

◎河原雅彦

サスペンス要素もありますが家族のほんわかしたムードを楽しんで頂ければと思います。

◎柄本明

この人(藤井道人監督)、クランクアップした時に倒れたらしいんだけど、僕も自分の映画を撮った時に気を失って救急車で運ばれたことがあった(笑)。とにかく(映画を)観て宣伝してください。

◎岡田将生

僕自身この映画が大好きで。(映画での)4人のお父様方を観てくださればこの映画の良さであり、違った家族の在り方を感じてもらえるんじゃないかなと思っています。本日はありがとうございました。

映画「オー!ファーザー」は5月24日(土)角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショー。


☆原作者・伊坂幸太郎からの手紙

今日が映画の初日とのことで、僕もうれしいです。

この映画は、役者さんたちがみな、生き生きとして、
映画の肌触りのようなものも僕の好みに合っていますし、
とてもお気に入りのものになりました。
藤井監督に感謝しています。

主演の岡田さんは、以前、僕の「重力ピエロ」という小説を
映画化した際にも主演をしてくれました。
その時はまだ、岡田さんのことをあまりよく知らなかったのですが、
観終えた後で、「この役者さんがいてくれて本当に良かったなあ」
と思ったのをよく覚えています。
そして、今回も、岡田さんが主演をしてくれて良かった、
とつくづく思いました。

とても楽しくて、魅力的な映画になったので、
必要としている人にちゃんと届けばいいな、と思っています。

伊坂幸太郎

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