代理出産で“妊娠欲求”満たす、妊娠状態を常に切望する英国の女性。

2014/05/23 16:51 Written by Narinari.com編集部

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日本国内では現在も認められていないが、海外では子どもができないカップルのために、代理出産が実施されるケースは少なくない。困っている人たちのためにとはいえ、代理母になる女性たちは相当な覚悟を持って請け負わなくてはいけないはずだが、そんな役割を積極的に担っているというのが、英国のある女性。しかし彼女の場合、人助けとしての側面からという理由だけでなく、自身の欲求を満たす意味もあって代理出産に臨んでいると明かし、英国内で大きな話題を呼んでいる。

英紙デイリー・エクスプレスやデイリー・ミラーなどによると、この女性は英南東部のケンブリッジシャー州ウィンブリントンに住む、37歳のタラ・ソウヤーさん。彼女は2年前に初めて代理出産を経験し、今年1月にはあるカップルのために再び代理母となり、双子の男の子を出産した。そして現在、彼女はすでに別の「同性愛者のカップル」と接触しており、今年中には再び妊娠して代理母となる予定になっている。他人のために重労働を担うのはかなり苦労も多そうだが、「とても病みつきになっている」と話す彼女は、妊娠を望んで担っているそうだ。

そんな彼女は、同い年の夫との間に4人の子どもを持ち、幸せな家庭を築いているが、自分の家族には「もう子どもは欲しくない」と語っているそう。ところが一方で、いまでも妊娠はしたいと「切望」し続けているという。

実は、そのような欲求が生まれたことには大きな理由があった。彼女は現在4歳となった双子の息子がお腹の中にいるときに問題を抱え、早い段階の29週目でやむなく帝王切開で出産。そのとき「妊娠状態を奪われたと思った」とのショックを感じてしまい、以来妊娠している状況を切望するようになった。

ソウヤーさんの経験から生まれたとはいえ、なかなか他人には理解するのが難しそうな欲求だが、夫は彼女の気持ちを充分理解した上で、妊娠期間中も献身的にサポートしてくれるそうだ。妊娠の充足感だけを味わいたい自分と、子どもを望むカップルの双方にメリットがある「代理出産は完全な解決法」と語る彼女。お腹に赤ちゃんがいないと「空っぽに感じる」という彼女は、妊娠すると身体的にも「ベスト」というほど元気になるそうで、仕事というよりは自分のために行っている意識が強いこともあってか、代理出産依頼者からの報酬は一切受け取らないと語っている。

また、自分のお腹で10か月も育てれば、代理出産であっても多少は子どもに愛着が湧きそうなものだが、最初から妊娠の幸せを味わうためだけに請け負うとの割り切りから、「全く愛が芽生えない」というソウヤーさん。代理母としては文句なしの心構えを持っているようで、そうして生まれて来た子どもたちがいずれ大きくなったときに誰が自分を産んだのか「答えを望む」タイミングが来る事態も想定している。もしもそのときが来たら「(関係する)私たち全員がオープンになるのが最高のアプローチ」と話す彼女は、産んだ子どもたちに対して「どんな質問にも答える」と決め、「あなたの母親ではない」ときっぱり告げるそうだ。

そこまでの意識を持って再び代理出産に臨む予定のソウヤーさんだが、すでに37歳という年齢だけに、妊娠に臨める時間もそう残されてはいないはず。それでも子宮が働く限り「止めない」と話す彼女は、まだまだ代理出産を行っていきたいつもりのようだ。

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