危機の子象“助け合い”で救う、アフリカで撮影されたシーンが話題に。

2014/05/20 20:03 Written by Narinari.com編集部

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厳しい世界で暮らす野生の動物たちにとって、危険は常に隣り合わせ。特に体も小さい子どもとなると、生きのびるだけでも大変な環境ばかりかもしれない。先日、アフリカ・ケニアのサファリツアーに参加した人たちは、そんな危険に陥りそうになった子ゾウを母親らが手助けをするシーンに遭遇したそうで、ツアー客の1人が撮影した動画が、ゾウの親子愛を感じられると話題を呼んでいるようだ。

この動画は、5月7日付でYouTubeに投稿された「Elephant calf river rescue Sandy Gelderman」(//www.youtube.com/watch?v=p9pekF3bV6w)。米放送局ABC系列WGNO-TVなどによると、投稿したのはケニアでサファリツアーを主催している団体で、最近行ったツアーの中で同国南部を流れるエワソ・ンギロ川を訪れた際に、参加者の1人が撮影したものだという。

彼らの眼前に現れたのは、川を渡ろうとするゾウたちの群れ。ところが川は雨で増水していたせいで流れが速く、大人でも渡るのは簡単ではない様子だったそう。そんな状況で、次々と渡っていくほかのゾウたちへついて行くように、脚がすべて水面に隠れながらも母に寄り添って渡り始めた1頭の子ゾウ。母も気にして、鼻で子どもの体を支えるなどサポートしていたが、川の中ほどで深みにはまった子どもは踏ん張りがきかなくなり、どんどんと水の勢いに押され、流され始めてしまう。

そこで、母親は「大変だ」と言わんばかりに群れの列を離れ、流されていく子どもの後を追走。すぐに追いつき、近くの陸へ早く上がれと心身両面から応援しているようにも見える母親だが、今度は完全に水の流れに逆らって進まねばならない場所に来てしまい、子ゾウはなかなか前進できない。すると、すでに陸へ上がってしばらく様子を見ていた1頭の大きなゾウが、斜面を滑らないように気を遣いながら川の中へ戻ると、親子のもとへ。こうして大人2頭のサポートを受けた子ゾウは、なんとか浅瀬へとたどり着き、再び群れの列の中に入っていった。

野生のゾウたちが見せてくれた助け合いの行動に、ツアー参加者たちの中からは「素晴らしい」「感動する」といった声も。動画は、主に米メディアで広く紹介されて評判になり、視聴した多くの人も同じ気持ちを味わっているようだ。

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