“社長3K発言”朝日報道に反論、ゼンショー「事実と異なり大変遺憾」。

2014/05/16 09:24 Written by Narinari.com編集部

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牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーは5月15日、朝日新聞に掲載された記事について、「一部事実と異なる報道があったことは大変遺憾」と公式ホームページで反論している。

この報道は、アルバイト不足に悩む「すき家」において、2月以降、休業店や24時間営業休止店が出ている状況を踏まえ、ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長が「日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている」と嘆いた、という内容。この“3K発言”報道を受けて、ネットではゼンショーに対する批判のコメントが殺到、炎上状態となっていた。

ゼンショーはホームページに掲載した「本日の朝日新聞記事について」の中で、「この記事が一部で拡大解釈され、小川が『すき家』の仕事を『3K』仕事だと捉えているかのように捉えられています」とし、この件に関連する記者会見でのやりとりの一部始終を公開した。

それによると、「日本人はだんだん3Kの仕事をやりたがらなくなっている」という部分については、経済誌「東洋経済」5月17日号の「誤解だらけの介護職〜もう3Kとは言わせない」と題した特集記事にそういう趣旨が書いてあった、と語ったもので、小川社長の所感ではないとのこと。また、文脈としても「すき家」のことではなく、日本の労働市場全般に関する一般論の中で語ったものと反論している。

記者会見でのやり取りは次の通り。

記者)たとえばマックなどは「ない」と言っているんですけども、24時間というのが大変なのか、定着率とか、そういうところにも問題があったのか……

回答)おっしゃるように、24時間営業、深夜というものはいちばん難しいですね。24時間営業をやっているコンビニとか、スーパーマーケットとか、そうとう地方でもいま大変だという話をうかがっています。「日本人がだんだん3Kをやりたがらない」と昨日どこかの記事にも載っていましたけれども、労働力のミスマッチですよね。事務職にはなりたい人がいっぱいいて、だけど現場の仕事はミスマッチでやりたい人が少ない、という現状は確かにあると思います。
ただまあ、それを言っていてもしょうがないので、その中で経営努力をしてきたわけですし、これからもしていくということで、インフラとして機能させていくということが我々の責任だと思っています。

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