「堺雅人は目で風起こす」役者、河毛俊作監督評価に本人ニッコリ。

2014/04/16 03:26 Written by Narinari.com編集部

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俳優の堺雅人(40歳)、脚本家の井上由美子氏、河毛俊作監督が4月15日、革命的な発見により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描くWOWOWドラマWの人気シリーズ第4弾「パンドラ〜永遠の命〜」の制作発表会見に登壇した。

2008年の「パンドラ」では三上博史主演で癌を滅ぼす特効薬を、2010年の「パンドラII 飢餓列島」では佐藤浩市主演で飢餓を救う食物を、2011年の「パンドラIII 革命前夜」では江口洋介主演で自殺防止薬をテーマにしてきた本シリーズ。今回のスペシャル版ではクローン技術をテーマに、クローン人間誕生の陰で巻き起こる殺人事件や大物政治家の野望、医学界の思惑が絡み合っていく様を描く。

全シリーズの脚本を担当している井上氏は「映画でもドラマでもない作品としてこれまでシリーズを作ってきました。今回は題材が難しいこともあって、これまでの脚本家人生の中で、もっとも脚本の直しが多かった作品になりました」と力作であることを明かした。

優れた医学者にして天才医師で、自身のクローンである6歳の子どもと再会する鈴木元役でシリーズ初参加の堺は「神話のようなシンプルなストーリーで、難しいことを考えずに世界観に身を浸していこうと思った。連続ドラマとはまた違った、エピソードゼロ的な作品。新しい風を吹き込めたら、という目論見を持って参加しました」と振り返りながら、初タッグの河毛監督の演出について「テイクワンのスタイルはペースをつかむのに時間がかかったけれど、その場の空気を感じてその場で起こる衝動に身を任せる現場は、役者の基本や醍醐味を教えてもらった気がする」とシリーズすべてに携わったベテラン監督に刺激を受けたようだ。

そんな河毛監督から「スポーツカーが止まっていても早く見えるように、堺さんは止まっていても早い方。細かい目の表情や、目が動くだけで風を起こせる俳優さん」と分析されると「目の動きで風を起こせるとは自覚がなかったけれど、どんどん風を起こしていきたいですね」とニッコリ。

また井上氏から「静かに、とある女性に片思いしているとか、イギリス映画的なラブストーリーが見てみたい」、河毛監督から「F・スコット・フィッツ ジェラルドの『グレート・ギャツビー』なんてどうです? レオナルド・ディカプリオよりいいのでは?」と提案されると「そのどれもやってみたいですね。舞台を向島あたりの海岸にして……」と笑わせつつ、再びのタッグに早くも期待していた。

また堺は「自身のクローンを作るとしたら?」と聞かれると「それは確かに演じるときに考えました。演じる上で自分の6歳の頃のアルバムを見ましたが、特に戻りたくないし、面倒くさいだろうなぁと思いました。ただ苦手な白身魚は大人になったら食べられるぞ、と教えてあげたいですね」と苦笑い。

河毛監督は「クローンの自分が近づいてきたら『あっちに行け』としちゃいそう」、井上氏も「どういう存在になっていくのか色々なところから眺めて、自分とは違う生き方ができるように育てていきたい」と楽しそうに妄想していた。

ドラマWスペシャル「パンドラ〜永遠の命〜」は4月27日(日)22時からWOWOWプライムで放送。また、本作の放送日には「パンドラ」シリーズ第1弾を全話無料で放送。

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