息子が散歩中にしていたこと、こっそり後を付けた父親が見た“優しさ”。

2014/03/02 15:37 Written by Narinari.com編集部

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家での様子しか知らない我が子が、外で意外な一面を見せていたと驚く機会は、どの親にもあるものかもしれない。最近、9歳の息子からそんな驚きを受けたというフィリピンの父親が、彼の散歩について行って初めて知ったという優しい息子の一面をカメラに収め、ソーシャルサイトに投稿。写真で紹介された男の子の行動は父親だけでなく、世界中の多くの人たちも感動させているようだ。

英紙メトロなどによると、話題を呼んでいるのは、2月21日に画像共有サイト「Imgur」に投稿されたフィリピン人ユーザー「churchofpizza」さんの10枚の写真。フィリピンの地方都市に住んでいるという彼は最近、9歳の息子ケンくんが散歩のときにリュックサックを背負っていることに気が付き、気になって後をつけてみることにしたそうだ。すると程なくして、彼がリュックを背負って出かける理由が分かったという。

その答えとして紹介されているのが、投稿されている10枚の写真。ケンくんは、近所で痩せ細った4匹の野良犬と出会ってかわいそうに思い、毎日リュックにドッグフードを詰め込んで出かけていたのだ。それぞれの皿を道端に置き、持ってきたドッグフードを食べさせているケンくん。いつも優しくしてくれる彼には犬たちも徐々に心を開き始めてきたそうで、当初は少し離れないと食べなかった犬たちも、最近は彼が近くにいても警戒心を解くようになり、一番人懐っこい“ブラウニー”は手を近づけるとハイタッチもしてくれるそうだ。

父親がついて行った日は1匹だけ現れず、写真では3匹しか紹介されていないが、犬たちはいずれも皮膚病も患っており、健康状態は芳しくないとのこと。父親は最初、決して見た目が良いと言えない犬たちを見て「嫌悪感を覚えた」というが、偏見を持たずに彼らへ接する息子の行動に触れて恥ずかしいと感じるようになり、今では息子の行動をサポートするようになったという。そして、そんな自慢の息子の行動を、米ソーシャルサイトのredditに投稿。ケンくんの優しさを伝える写真はすぐに評判を呼び、大きな注目を集めた。

その影響で、ケンくんと父親のもとには世界から「支援したい」との声が多く集まっているそうで、彼らは自分たちの活動を紹介する「HAPPY ANIMALS CLUB」というサイトも開設。動物の保護施設がない地元の実情を伝え、自分たちの活動を支援してくれる寄付を呼び掛けているほか、世界に向けて厳しい生活環境に晒されている動物たちへの援助を訴える内容になっている。

初めてとなる2月23日の書き込みでは、早速寄せられたお金でドッグフードを買って道端で出会った子犬に食べさせたと、写真付きで報告。いずれは「自力で動物保護施設を開きたい」というケンくんの夢は、父親の大きなサポートもあって、大きく前に進みだしたようだ。

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