たかじんさん“お宝音源”発掘、シングルコレクションに収録へ。

2014/02/14 06:00 Written by Narinari.com編集部

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1月3日に亡くなったタレントで歌手のやしきたかじんさん(享年64)の“お宝音源”が発掘され、初めてCD化されることがわかった。3月19日発売の、ビクター在籍時の8枚のシングル・タイトル曲、カップリング曲のほぼ全曲を網羅した「たかじん やっぱ好きやねん シングル・コレクション」(2,300円/税抜き)に収録される。

本アルバムの収録内容は、1983年のビクター移籍第1弾シングル「ラヴ・イズ・オーヴァー」や、「あんた」「やっぱ好きやねん」「ICHIZU」など、16曲+ボーナス・トラック2曲の計18曲。その中には2010年に7年振りのレコーディングで話題となり、たかじんさんのラスト・レコーディングともなった「OSAKAあかるクラブ」のテーマ曲「その時の空」(作詞:秋元康、作曲:小室哲哉)、たかじんさん最大のヒット曲「東京」なども含まれている。

中でも、一番の注目はボーナス・トラックに収録される名曲「秋冬」(しゅうとう)だ。この曲は、作詞・中山丈二、作曲・堀江童子 の作品で、1980年6月に無名歌手だった中山が36歳の若さで逝去し、彼が残した一本のデモテープの中におさめられていたもの。親交のあった芸能関係者により自主制作盤としてレコード化され、聴き継がれ、歌い継がれていた曲だ。

1983年には、橘美喜がカヴァー・シングルをリリースしたのをきっかけに「秋冬」ブームが起き、1984年頃にかけて数人の歌手によって競作された。その中のひとつにたかじんさんの歌唱もあり、今回、音源が発掘されたというわけだ。

たかじんさんが歌う「秋冬」は、これまでたかじんさん名義のEP、LPレコードやCDには収録された形跡がなく、今はもう見ることのない8トラ・カセットテープ(VCH-72、1984年2月21日発売)にのみ収録されていた。どうやらほかのアーティストとの「秋冬」競作企画のためだけに録音、収録された音源だったようだ。
 
たかじんさんならではの甘い歌声に、切ない女性の心情を織込んだムードたっぷりの歌唱。名曲がその歌唱により、さらに引き立てられている。

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