中央線特急の新型車両製作へ、E353系を老朽化したE351系と取替。

2014/02/04 18:32 Written by Narinari.com編集部

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JR東日本は2月4日、老朽化した中央線特急E351系の取替を目的に、性能評価や技術検証を行うため、中央線特急用の新型車両(E353系)の先行車を製作すると発表した。製作するのは「基本9両編成」「付属3両編成」の計12両で、落成は2015年夏以降を予定している。運用区間は中央本線(東京〜塩尻)、篠ノ井線(塩尻〜松本)。

E353系の外観は「伝統の継承」と「未来への躍動」をコンセプトとして、あずさのDNAを引き継ぎながら、日本の中央を走る新時代のダイナミズムを表現し、観光・ビジネスユースに対応したデザインを採用。内装は南アルプスと梓川の「きよらかさ」、ビジネスの「機能性」とレジャーの「高揚感」をコンセプトにした。

量産先行車の特徴としては、「空気ばね式車体傾斜方式」を採用し、現行E351系「振り子式車体傾斜方式」と同等の走行性能を実現。動揺防止装置(一部先頭車・グリーン車)を採用することにより、乗り心地を向上させる。

車内の特徴は、静粛性を向上した床構造や、空気清浄機を設置することで快適な車内空間を提供するほか、空調を個別吹き出しとし、各座席で風向きと風量の調整をできるようにする。また、各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置。車内案内表示器にフルカラーLEDを採用し、行先・停車駅案内等のほか運行情報やニュースなどを配信する予定だ。

さらに改良型ハンドル形電動車いすが利用できる大型トイレ、多目的室、出入口の防犯カメラ、自動体外式除細動器(AED)を1編成に1台設置するなど、車内設備を整える。

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