植物園の希少な植物盗み調理、中国で相次ぐ“マナー違反”に苦慮。

2013/12/29 18:11 Written by Narinari.com編集部

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中国のある植物園では、客の“マナー違反”が相次ぎ、関係者を困らせているという。中には国家一級保護植物に指定されている植物を持ち帰って料理してしまう人もいるそうだ。

中国紙広州日報などによると、話の舞台は広東省広州市の植物園。同園では日常的にさまざまな植物が盗まれているそうで、被害に遭っている希少種も少なくない。

具体例を挙げると、クロヘゴは油炒めの食材として盗まれ、黄花梨の木はノコギリで切られ、野生ランの花は持ち去られるなどといったように、園内の多くの植物が被害に。季節によって盗まれやすい植物は異なるそうで、これについて同植物園園芸センターの副主任は「その季節のスープの食材に使える植物が狙われやすい」と理由を述べており、食用として有名なワラビの若芽などは大量に持ち去られることもあるそうだ。

また、単に植物を盗むだけでなく、園内の木を鉄棒代わりにして運動をしたり、ウチワサボテンに鋭利な刃物で文字を刻んだりする客もいる。同園には50人程度の警備員が配置されているが、植物園の敷地面積は広く、すべての客を監視することはほぼ不可能。そのため、監視カメラを200台余りにまで増やすとともに、貴重な植物を傷付けた客は警察に通報するなど、警備・管理体制をさらに強化しているそうだ。

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