社長になりすまして昇給指示、人事部に3倍の給料支払うよう命令も…。

2013/12/27 19:05 Written by Narinari.com編集部

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給料が少ない、上がらない――こうした不満を抱えているサラリーマンはきっと多いことだろう。とは言え、違法な手段で昇給を要求するのは大きな間違いだ。中国のある会社ではこのたび、社長のメールアカウントを違法に入手した社員が社長になりますまし、昇給を指示する旨のメールを人事部に送っていたことが発覚した。しかし、あっさりバレて逮捕されたという。

中国紙成都商報などによると、この一件は四川省成都にある電子企業で起きた。同社に勤めていた28歳の劉星(仮名)は、2,000元(約34,000円)程度の給料をもらっていたが、日頃から給料の少なさに不満を抱いており、やがて犯罪に手を染めてしまう。会社の社員のメールアカウント情報を違法に入手したのだ。

そしてそれから2か月が過ぎた頃、劉はメールテストを開始。特に問題がないことを確認すると、さらに社長が不在になるタイミングを見計らって社長になりすまし、人事部宛に自身の昇給を命令する内容のメールを送る。そこには現在の給料の3倍の額を支払うよう書かれていたそうだ。

しかし、この行為は簡単にバレてしまう。それもそのはず、メールを受信した人事部の担当が不審に思い、社長に直接コンタクトを取ってしまったためだ。もちろん、社長はそんな内容のメールを送った覚えはないという。結果、すぐに社内調査が行われることになり、劉は逮捕されることになった。

劉は一度は逮捕されたものの、罪を認め会社に対する損害賠償(社内調査にかかった費用など)を支払ったこと、会社も大きな損害を被ったわけではないことから、最終的に不起訴となり、会社を解雇されるだけで済んだという。

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