日本民営鉄道協会は、公式ホームページ上で実施した「駅と電車内のマナーに関するアンケート」の結果を公表した。

このアンケートは10月1日から11月30日までの2か月間行われ、回答総数は2,913人。その結果は、音に関する迷惑行為（「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」「ヘッドホンからの音もれ」）や「座席の座り方」、「乗降時のマナー」が上位となった。

一方、電車や駅を利用している際、「うれしかった」「心が温まった」行為として「座席をゆずってくれたこと」のほか「座席をゆずったときに『ありがとう』とお礼をいってくれた」といった回答が数多く寄せられている。


☆迷惑と感じる行為ランキング（総合）※カッコ内は昨年順位

1位（1位）「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」35.3％
2位（2位）「座席の座り方」30.7％
3位（4位）「乗降時のマナー」26.7％
4位（5位）「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」25.8％
5位（3位）「ヘッドホンからの音もれ」24.1％
6位（8位）「荷物の持ち方・置き方」20.5％
7位（7位）「混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車」17.9％
8位（6位）「ゴミ・空き缶等の放置」17.8％
9位（10位）「車内での化粧」16.9％
10位（9位）「電車の床に座る」15.9％
11位（11位）「喫煙」13.8％
12位（12位）「酔っ払って乗車する」13.7％
13位（14位）「混雑した車内での飲み食い」9.9％
14位（15位）「混雑した車内で新聞や雑誌・書籍を読む」8.5％
15位（13位）「電子機器類（携帯ゲーム機・パソコン等）の操作音」7.3％
16位（16位）「その他」6.2％
17位（17位）「特にない」0.3％


☆「座席の座り方」のうち、最も迷惑に感じる行為

「座席を詰めて座らない（間を広くとる、荷物を置く、足を広げるなど）」65.8％
「座りながら足を伸ばす・組む」17.1％
「お年寄や身体の不自由な方、妊婦の方等に席を譲らない」5.7％
「（子供が）靴を履いたまま座席に立つ」2.9％
「（眠って）寄り掛かってくる」2.8％
「その他」5.7％

その他では、「座席に横になる」や「読書や携帯電話・スマートフォン操作で肘を横に突き出す」「足を前に投げ出す」などの回答が寄せられた。


☆「乗降時のマナー」のうち、最も迷惑に感じる行為

「扉付近から動かない（乗降を妨げる、奥に詰めない等）」32.7％
「降りる人を待たずに乗り込む」26.4％
「乗降時に並ばないで横から割り込む」20.5％
「駆け込み乗車」8.2％
「乗降時に周りの人を押しのける」3.6％
「携帯・スマホやゲーム等の操作をしながら乗降する」2.8％
「その他」5.8％

その他では、「分散して乗車しない」などの回答が寄せられた。


☆「荷物の持ち方・置き方」のうち、最も迷惑に感じる行為

「背中や肩のリュックサック・ショルダーバックなど」47.1％
「床（足もと）に置かれた荷物」21.3％
「座席に置かれた荷物」16.1％
「キャリーバック」7.0％
「濡れ傘」4.0％
「その他」4.4％