「宇宙兄弟」をオーケストラで、劇中曲の生演奏にファン4,000人。

2013/12/22 00:36 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


現在放送中のアニメ「宇宙兄弟」の劇中音楽を手がける作曲家・渡辺俊幸が12月21日、自らオーケストラを率いて贈る、一日限りの「宇宙兄弟×オーケストラ フィルムコンサート」を開催。この日のために編成された宇宙兄弟オーケストラによる壮大な劇中曲の生演奏と、大スクリーンに映し出されるアニメ「宇宙兄弟」のエピソードの中から選りすぐった名シーン・名セリフの数々を南波日々人役のKENNの生アフレコとともに振り返った。

会場の日比谷公会堂には、小さな子供連れの家族やカップル、女性ファンまで幅広い層が駆け付け、開場とともにアッと言う間に満席の大盛況。昼夜2回公演で、合計4,000人で埋め尽くされた。

コンサートはフルオーケストラだけでなく、「宇宙兄弟」ならではのエレキギターやドラムなども加わった非常に豪華な内容。六太と日々人の宇宙への憧れを抱く原点を描き、「宇宙兄弟」の物語のはじまりを彩るオープニングチューンでスタート、全8パートで構成された劇中曲25曲の生演奏で観客を魅了した。

また、テレビアニメのエピソードの中から選りすぐりのシーンが巨大なスクリーンに映し出され、日々人役のKENNによる生アフレコも披露した。

ゲストとして、劇中音楽を依頼する前から「ずっと渡辺(俊幸)先生の音楽に憧れていた」という渡辺歩監督が、アフロ頭に青のつなぎという六太さながらの姿で登場。壮大なフルオーケストラを聴いて「胸が熱くなってきますね。興奮の度合いはロケットが打ち上げられたくらいです! 絵を作っているときのことを思い出しました」と感動をおさえきれない様子でコメント。KENNは「オーケストラに交じって声をあてるなんて、滅多にできないこと。原作もアニメもみなさんに愛されているからこそこういうことができるのだと思います。とても光栄です」と貴重な体験の感想を噛みしめながら語った。

また、先日発表になった映画化決定について、MCからどんな話になるかと聞かれた監督は「ちょっと大変です。日々人がですね、あの……」と言葉を濁したままKENNにバトンタッチ。KENNは「映画化についてはお客さんと同じタイミング知りましたから、『マジで!?』と思いました」と驚きを隠せなかった様子で、「アフレコ現場でも気持ちを込めて作品を愛してやっています。この思いもみなさんに届けばいいなと。劇場版も決まりましたし、これからも応援していただけたら」と集まった観客に向けてメッセージを送った。

また、会場には来られなかったものの、六太役の平田広明と、渡辺俊幸とは40年来の友人という、さだまさしからのビデオメッセージも寄せられ、意外な顔ぶれに会場がざわつく一面も。最後にKENNの「俺たちは、生きて一緒に月面を立とうぜ!『We are 宇宙兄弟!』」という日々人のセリフを合図に、「We are 宇宙兄弟」のパートが始まり、感動的な「ロケットロード」で終了。アンコールでは再び「ロケットロード」が演奏され、「みなさんで盛り上がりたいと」との渡辺俊幸の呼びかけで、観客全員が大きな手拍子で盛り上げ、熱いムードに会場全体が一つとなった。

劇場アニーション「宇宙兄弟」(配給:ワーナー・ブラザース映画)は、2014年夏に全国ロードショー。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.