91歳が立て看板で恋人ゲット、「孤独は怖い」と8か月間待ち続ける。

2013/12/20 20:09 Written by Narinari.com編集部

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若くても年を取っていても、恋をするのは人間の本能。しかし自分が探し求めている相手を見つけたければ、まず出会いのきっかけを作らなければ始まらない。昨年妻を亡くしたフランスの91歳の男性は、今年4月、独り身での生活が寂しくなり、新たな恋人を探そうと行動に出た。彼が行ったのは自宅の庭に恋人募集の看板を立てるというものだったが、意外にもその効果は大きかったようで、看板を立ててから8か月が経った最近、ついに彼が求めた意中の女性に巡り会えたという。

仏紙シュドゥウェストやザ・ローカルによると、恋人募集の看板を立てていたのは、フランス南西部ボルドー近郊の街リブルヌで暮らす男性。昨年妻を亡くした彼は、愛する人がいない孤独な生活に、次第に怖さを感じるようになっていた。気遣う近所の人が頻繁に顔を出してくれるため他人との交流はあるものの、膝や膀胱の調子が芳しくないこともあり、夜中に心配してくれる相手がいなくなったと悲しみに暮れることが多くなったという。

体の衰えから先も長くないとは実感している様子の彼だが、現在の孤独な状況の中で人生の終わりを迎えるのはどうしても耐えられなかったようで、再び“ソウルメイト”を見つけて幸せな時間を過ごしたいと思い立ち、今年4月に行動を起こした。

それが、自宅の庭に立てたシンプルな木製の看板。看板は「一緒に過ごしてくれる70歳から80歳までの女性を探している」という内容と、電話番号を書いたシンプルなもの。設置場所からして、狭いエリアの、極めて限定的な人しか見ないであろう看板だが、それでも彼のもとには多くの女性から連絡があったというから、彼と同じ気持ちを抱えた女性は少なからずいたようだ。

しかし、残念ながら「ほとんどの人が求めていた女性ではなかった」と話す男性。それでもじっくりと理想の相手を探し続ける中、ついに最近、待ちに待った連絡を受け取ったという。

話をして「数分で会いに行こうと思わせる」印象を抱かせたのは、彼の家から7キロほど離れた隣街アルヴェルに住んでいた86歳の女性。実際に会っても「本当に素晴らしい」と、すっかり彼女に心を奪われた彼はとんとん拍子で話を進め、「あっという間に」女性との同居生活を始めた。

今では彼女が連れて来た犬の散歩を楽しみ、ゆっくり会話をする時間を過ごすなど「普通の家庭生活を送っている」と喜んでいる男性。すでに女性が「頼りにできる」と心も許しているようで、願っていた孤独を感じない日々を手に入れて充分幸せそうだ。

一方の女性は、今のところ「可能な限り関係が続くよう望んでいる」と話しているというが、彼には「私を怒らせるようなことをしたらアパートに戻るつもり」とも伝えているそうで、男性にはせっかく手に入れた幸せな生活を手放さないように、しっかり気を付けてもらいたいところだ。


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