店に大金のチップ残す謎の男、一店舗で100万円渡す例もあり注目集める。

2013/12/08 13:14 Written by Narinari.com編集部

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外国に行ったとき、店に入ったら当たり前のサービスとして考えておかなくてはいけないのがチップ。国によって慣習とされる一般的な割合も異なるが、代金の1割から2割程度を渡せばよいと言われる米国では最近、各地の店で常識を超えた額のチップを渡している1人の男性がいるそうで、大きな注目を集めている。

米放送局ABCや米紙サウスベンド・トリビューンによると、この男性の正体は明らかになっていないが、画像共有サービスInstagram上で「tipsforjesus」とのアカウント名で自身の行動を紹介。彼は今年8月頃から、少なくとも「シカゴやサンフランシスコ、ハリウッド」など訪れた米国各地の店15軒で、多額のチップを記したレシートを写真に残し、投稿するようになったとされている。

そのページ(//instagram.com/tipsforjesus)で紹介されている写真を覗いてみると、飲食した代金も100ドル(約1万円)前後から2,000ドル(約20万円)とかなりの額に達しているが、驚くべきはどこでも代金を大幅に上回る額のチップを残している点。数千ドルは当たり前で、中には「1万ドル(約100万円)」と書かれているモノもある。

彼の存在は、9月頃から米メディアでも紹介されて注目を集めるようになり、一部では本当に渡したのか懐疑的な見方をする人も少なくなかったそうだが、このほどサウスベンド・トリビューン紙は実際に彼が訪れたというバーの女性従業員に直撃。インディアナ州ノーターデイムにある彼女の店に話題の男性が訪れたのは、大学アメフトの試合でも盛り上がっていた10月19日のことだったという。

「南カリフォルニア大学のジャージを着ていた」彼は、3人で店を訪れると2時間滞在。代金は約84ドル(約8,500円)ほどだったが、渡したレシートにチップ「5,000ドル(約50万円)」と書かれているのを見て、店員たちが全員驚いたそうだ。

しかも、彼女たちの幸運はさらに続く。アメフトの試合が終わった後に再度やって来た男性は、今度は約164ドル(約1万7,000円)分の飲食を済ませると再び5,000ドルのチップを残し、彼女の店は彼だけでこの日1万ドルものチップを受け取ったのだ。そのときの写真は彼のInstagramページでも紹介されているが、彼のチップが「通常の額ではないため」、店は彼がカードを使用したアメリカン・エキスプレス社に連絡を取り、本当に受け取ることができるのかを話し合っているという。

アメリカン・エキスプレス社側も「疑念のある性質」の取引として、男性に連絡を取るなど確認を行うと話しており、彼女の店に関する限り、実際に支払われるかどうかは現段階でもまだ決定していないそうだ。

ただ、多額のチップを残していったのは「フレンドリーで礼儀正しい」30代前後の男性だったと話している女性従業員。それだけに通常あり得ない額でも「疑う理由もない」と、彼女は彼のチップがいずれ受け取れるはずだと信じている。

彼の恩恵を受けたほかの店の従業員の話によれば、彼はアメリカン・エキスプレスの「ブラックカード」を使っていたとされ、相当な資産家であるのは間違いないようだが、一体どんな人物が多くの店を喜ばせているのか、なぜこのような行動を始めたのか、いろいろと大いに気になるところだ。

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