日本人初の三つ星ダブル受賞、「鮨よしたけ」東京と香港で計6個獲得。

2013/12/06 10:50 Written by Narinari.com編集部

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東京・銀座の「鮨よしたけ」が、先日発表された「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014」で3年連続となる三つ星を獲得した。これに加え、12月5日に発表された「ミシュランガイド香港・マカオ2014」でも、同店の海外店「すし志魂」が三つ星を獲得。鮨職人・吉武正博氏が運営する2店舗が、鮨職人・日本人として初めて計6個の星を獲得した。

吉武氏は1964年、栃木県出身。高校卒業後に寿司職人を志し、銀座の寿司店にて修行、1988年に渡米し、ニューヨークの寿司店で2年間寿司職人として勤めた。帰国後は割烹料理店や寿司店を経て、2004年1月、六本木にて「すし吉武」を開業。2009年3月に銀座へ移転し、現在の店名「鮨よしたけ」となり、2012年度より「ミシュランガイド東京版」で毎年三つ星を獲得している。

香港の「すし志魂」は2012年10月に、初の海外店としてオープン。昨年の「ミシュランガイド香港・マカオ」では初登場で二つ星だった。

今回の快挙について、吉武氏は「ミシュランの最高峰である評価を、東京と香港で受けて感謝いたします。ここ香港では、東京の品質を完璧に再現するために献身的に取り組んだ、香港で従業する料理人を讃えます」とコメント。

そして「東京・銀座の『鮨よしたけ』と同じ味、品質を保つための共通理念は『素晴らしいものを基準化する』という一切の妥協を許さないことであり、香港で働く全ての料理人は私の元で何年も修業を積んだ料理人です。物流に関しては毎日、活きた新鮮なネタを日本から輸入しているだけではなく、炊飯に使用する羽釜、料理に使用する水、炭や他の細かなものに関してもすべて東京の店舗の調理場と全く同じものを使用しています」と、徹底したこだわりを明かしている。

また、最後に「『和食 日本人の伝統的な食文化』が無形文化遺産に登録されることとなり、さらにこの栄誉ある勲章をいただけたことで本物の江戸前鮨を世界へと発信して行くこと、そして日本食の素晴らしさが次の世代へと受け継いでいかれるよう、後継者を育成することがこれからの私の課題です」と、コメントを締めくくった。

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