3年同じシャツ着続ける男の子、焚き付けた父親は「責任を取る」。

2013/12/02 18:11 Written by Narinari.com編集部

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3年前のクリスマス、大好きなNFLチームのユニフォームシャツをプレゼントされ喜んだ米国のある男の子は、その日以来、1つの挑戦を始めた。それは、お気に入りのシャツを4年間毎日着続けるというもの。きっかけは何気なく言った父親の一言で、それから約3年、彼が1,000日以上も1枚のシャツを毎日着て学校に通っている今、父は「責任を取る」と話しているという。

米放送局CBS系列WKBT-TVやFOX系列WLUK-TVによると、同じシャツを約3年間着続けているのはウィスコンシン州ホルムンに住む6年生の男の子、デイビッド・ピールくん。ほかの家族4人が全員NFLのミネソタ・バイキングスを応援する中、なぜか1人だけ、彼は地元ウィスコンシン州が本拠地のグリーンベイ・パッカーズのファンだったという。再三父親からバイキングズの良さを伝えられても全く「心変わりしなかった」そうで、まだ小さいながらも「ずっと好きだった」と話すほど、筋金入りのパッカーズファンだそうだ。

そんなデイビッドくんは3年前のクリスマス、同地区のライバルチームを応援する両親から嬉しいプレゼントをもらう。彼の大好きなチームの主力、アーロン・ロジャース選手の名前が入ったレプリカユニフォームシャツで、受け取った彼は大喜び。しかし、そんな彼の姿に多少のやっかみが芽生えたのか、父デイブさんは「私はブレット・ファーブのシャツを4年以上着ていたよ」と話す“誤りを犯した”という。ちなみに2012年に引退した名選手として知られるファーブ選手とは、親子が愛する両チームに所属した経歴を持ち、2008年のパッカーズ在籍時には成長著しかったロジャース選手にポジションを奪われ他のチームに出された、ある意味因縁のある関係だった。

そしてデイビッドくんは、両選手の因縁からかライバルチームを応援する父への対抗心からか、シャツを着続けるという「記録があるのか」と質問。「分からないな」と濁した父の返事も関係なく、すでにやる気をみなぎらせてしまった彼は「記録を破って見せる」と、父が言った4年を目標に、毎日ロジャース選手のシャツを着続ける挑戦を始める決意を固めた。

それ以来、寝る時以外はずっと同じシャツを着始めたデイビッドくん。最近では近所でも有名な話になり、誰からも挨拶代わりに「彼はまだ着ているのかと聞かれる」と母ジェシカさんは明かしている。

先日は1,000日目に到達し、さらにもう1年先のゴールに向けて、まだまだやる気を見せているというデイビッドくん。洗濯を繰り返したせいで、もはや「ロジャースの名前は見えない」シャツになってもお構いなし、今日も彼は緑のシャツを着て元気に学校に通っている。息子が見せるまさかの根性に、きっかけを作った父は「責任を取る」と話していて、4年着続ける目標を達成したら「ロジャース選手に会いたい」という息子の希望を叶えるために、父は準備をしなくてはならなそうだ。

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