「名電1号」里帰り計画始まる、かつての市電車両を明治村で展示へ。

2013/11/20 04:14 Written by Narinari.com編集部

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名古屋鉄道と明治村は、1907年まで名古屋電気鉄道(名鉄の前身)の市電車両として使用していた「旧・名古屋電気鉄道 第1号電車(略称「名電1号」)」を、博物館明治村で展示・一般公開する“名電1号里帰りプロジェクト”を開始する。

これは、明治村開村50周年(2015年3月18日)を記念して、名鉄グループを挙げて行う記念事業の一つ。「名電1号」は現在、札幌市交通局所有の交通資料館にて、「木製電車22号車」として保存されているが、これを期間限定で借り受けて明治村に展示するという計画だ。

それに先立ち、「名電1号」を11月29日(金)から12月3日(火)にかけて、北海道札幌市より海路(太平洋フェリー)と陸路にて、修理工場のある大阪府大阪市に輸送。その後、同車両の一部の修理を施し、名鉄創業120周年に合わせ、2014年6月より博物館明治村にて展示・一般公開する予定だ。

なお、明治村での展示は2020年3月までを予定。その後は札幌市交通局の交通資料館に返却する。


☆「名電1号」とは

1901年(明治34年)に名古屋で製造され、1907年(明治40年)まで名古屋電気鉄道が名古屋市内で使用していた26人乗りの車両。その後、札幌電気軌道が同車両を購入し、1918(大正7)年に札幌初の路面電車「29号」として使用を始め、さらに1927(昭和2)年より札幌市が市電として譲り受け、1936年(昭和11年)頃まで札幌市民の足として親しまれた。

廃車後は1951年(昭和26年)まで保管され、1960年(昭和35年)までの間、札幌市円山動物園内で展示。その後札幌市交通局に復帰し、「22号」に改番され各種イベントで運行。現在は「交通資料館」にて保存されている。

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