仕事に嫌気?掃除ロボ“自殺”、家族が外出中に火災事故引き起こす。

2013/11/15 08:18 Written by Narinari.com編集部

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自動的に部屋をきれいにしてくれるだけでなく、その動く様が癒されるという人もいるなど、世界で人気のお掃除ロボット。そんなお掃除ロボットが“自殺した”として、いま、オーストリアで起きた1件の火災事故が大きな注目を集めている。

オーストリア紙クローネや英紙デイリー・ミラーなどによると、火災事故が起きたのは、ドイツ国境に近いオーストリア西部の街キルヒドルフに住む44歳男性家族のアパート。先日、男性が妻と息子を連れて食事に出かけた後に自宅から出火し、家財道具が大量の灰となって生活できないほどの被害に遭ったという。消防士は消火活動を終えた後、火災原因を探るために現場検証を実施。その結果、調理台に並んでいたホットプレートから焦げた物体の残骸を見つけ、これが出火に繋がったと特定された。

残骸となった物体の正体はお掃除ロボット。男性宅では散らばった穀物などをきれいにするために使おうと調理台上に置いていたものだ。しかし、使用するのは家族がキッチンを使っている時に限られ、いつも使い終わったらスイッチを切って調理台の端に置いていたという。そのため、出かけた際も「しっかり電源を切っていた」と家族は繰り返し主張しているが、家族が家を留守にした後にロボットはなぜか起動してしまい、動き出してしまったようだ。

そしてお掃除ロボットはいつものように調理台の掃除を始め、調理台上に置かれていたポットを避けるように動き回って、ホットプレートに辿りついた模様。しかも、家族はホットプレートを付けたままにしておいたため、高温となったプレート上に乗ったお掃除ロボットはすぐに溶け落ち、壊れたようだ。そしてそこから火が出て、広がる形で火災に繋がったと見られている。

出火原因は特定されたものの、「なぜロボットが起動してプレートに向かったのかはミステリー」とされている今回の事故。オーストリアでは、仕事に嫌気を感じたロボットが「自殺したのかも」と大きな話題になっているという。ただ、スイッチを切ったはずなのに勝手に動き出して火災を引き起こされ、生活の場を失ったとする家族は到底納得いかないようで、お掃除ロボットは「二度と買わない」と怒り、損害賠償を求めてメーカーを訴える意向も示しているそうだ。

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