父親に小遣い拒まれ爆弾騒ぎ、空港騒然で1,000人近くの旅客に影響。

2013/11/02 17:59 Written by Narinari.com編集部

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10月27日夜、中国・湖南省にある長沙黄花国際空港に「航空機に爆弾を仕掛けた」という匿名電話が入り、空港は一時騒然。一部のフライトの乗客、貨物は再度安全検査を行うことになり、すでに離陸していた2便も急遽引き返すなど多くの乗客に影響を及ぼすことになった。翌日、この爆弾騒ぎを起こした男は逮捕されたのだが、明らかにされた動機があまりにも幼稚でお粗末なことから、関係者は驚いているという。

中国紙瀟湘晨報などによると、逮捕されたのは譚という26歳の男。調べによると譚は27日晩、「黄花空港21時〜23時発の一部のフライトに爆弾を仕掛けた」との連絡を入れるとともに、株洲市公安局にも「株洲駅近くの鉄道に爆弾を仕掛けた」と連絡した。

実際はどちらも爆弾は仕掛けておらず、譚のウソだったのだが、実は譚には“逮捕されたい事情”があった。譚は28日午前、広東省東莞市で身柄を拘束されたのだが、取り調べで判明したのは逮捕されるために爆弾騒ぎを引き起こしたということ。譚は父親との関係が悪く、以前から不満を抱えていたそうだが、爆弾騒ぎを起こす前に父親に金を無心して断られていた。それで腹を立てた譚は自暴自棄となり、父親を困らせてやろうと今回の騒ぎを引き起こしたのだという。「逮捕されることはわかっていた」とも述べている。

中国の交通機関では爆弾騒ぎが頻発しており、今年1月には飛行機に乗り遅れそうになった乗客が腹いせに「航空機に爆弾が仕掛けられている」とウソをつき、6月には薬物中毒者の男が上海駅前で「爆弾を持っている」と喚き出し、騒動を引き起こした。7月には北京空港で本当の爆弾事件が起きている。

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