金持ち小学生が同級生“雇う”、宿題手伝わせてアルバイト代渡す。

2013/10/26 12:47 Written by Narinari.com編集部

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中国では一人っ子政策などの影響で甘やかされて育つ子どもが増えており、一種の社会問題と化している。実際、“小皇帝”“小公主”などと皮肉を込めた呼び名が付けられているように、この世代の子どもたちは親でさえ理解に苦しむ行動に走ることがあり、それにまつわる事件などもたびたび報じられているほどだ。このたび中国メディアの東南網が報じたのも、そんな“小皇帝らしさ”漂う一件だ。

今年9月、福建省福州市で暮らす鄭さんのひとり息子は、鼓楼区にある重点小学校に入学。それに伴い、鄭さんは毎日息子に5元(約80円)のお小遣いをあげることにしたそうだ。

鄭さんは当初、息子がお菓子を買ったり、マンガ本を買ったりしてお小遣いを消費していると思っていたが、しばらくして不思議なことに気が付いた。息子はお菓子やマンガ本を買っているハズなのに、所持金は減るどころか逆に増えるようになったのだ。1か月もすると、その所持金は数百元(100元=1,600円)に達していたという。

お小遣いをまったく使わずにため込んでも、1か月間でたまるのは150元が限度。「これはおかしい」「もしかしたら息子は悪いことをしているのではないだろうか」。そう心配した鄭さんは息子の行動を徹底調査することにした。

以来、鄭さんは放課後になると学校に息子を迎えに行くようにし、さりげなく行動を監視するが、息子は寄り道することもなくまっすぐ帰宅。にも関わらず、息子の所持金は増えていく。鄭さんは驚いたが「謎を解くカギは学校内にあるのだろう」と判断。まず、担任の先生に問い合わせることにした。

しかし、肝心の先生も事情は知らない様子。仕方なく、鄭さんは1か月以上も粘り強く“捜査”し、ついに真相を突き止めることに成功する。

実は鄭さんの息子の席の近くには会社経営者の息子が座っており、その子は毎日100元のお小遣いを手渡されていた。加えてその子の家には「お小遣いは毎日使い切らないといけない」というルールがあり、鄭さんの息子らに宿題を手伝わせたりするなど、アルバイトをさせていたという。鄭さんの息子は1回の手伝いにつき何元かの“収入”を得ていたことで、所持金がたまっていったというわけだ。

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