原監督「42」ユニ贈られご満悦、ジャッキー・ロビンソン妻が表敬訪問。

2013/10/16 05:41 Written by Narinari.com編集部

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史上初の黒人メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの妻レイチェル・ロビンソン(91歳)が10月15日、来月公開の映画「42〜世界を変えた男〜」のブライアン・ヘルゲランド監督と共に東京ドームを訪問。57年ぶりに夫との“思い出の地”を訪ね、巨人の原辰徳監督とも対面した。

今回、ロビンソン夫人が東京ドームへ表敬訪問を行ったのは、夫との思い出をたどるため。1956年、主砲ロビンソンを擁するブルックリン・ドジャース(現在のロサンゼルス・ドジャース)はリーグ優勝を果たし、日米野球で訪日、後楽園球場で巨人と対戦した。

後楽園球場でもホームランを放ったロビンソンは、全日本や巨人などと計19試合を戦い、14勝4敗1分けと日本勢を圧倒。その年の帰国後に引退を決めた彼が、プロ野球選手として最後にプレーしたのが日本だったのだ。

そのとき、ロビンソンと共に来日した夫人が、かつて後楽園球場があった地(現在の東京ドーム)を57年ぶりに思い出の地を訪問。対面した原監督は「僕もまだ生まれてない頃なんですよね!」と驚きつつも、「Mr.ジャッキー・ロビンソンの奥様とお会いできるのは、大変光栄です。僕は彼のプレーはテレビでしか見たことがありませんけれども、メジャーリーグがこうして今あるのも彼のおかげ。彼は皆に尊敬されている大変な人物で、私も尊敬しています」とコメントした。

そしてロビンソン夫人から、背番号「42」のブルックリン・ドジャースのユニフォームが原監督へ贈られると、「僕にとって、今日はジャッキー・ロビンソン・デーだね!」と大感激。原監督も映画「42〜世界を変えた男〜」を応援するべく、背番号「88」の入った自身のユニフォームを夫人に贈り、健闘を誓い合った。

クライマックスシリーズを控える原監督は「(CSに先駆けて)今日はお会いできてよかったです」と語り、また、ロビンソン夫人から「明日(クライマックスシリーズ)、観に行きますよ」と話されると、「必ず、勝利します!」とガッツポーズを見せ、勝利にかける意気込みを新たにした。

映画「42〜世界を変えた男〜」は11月1日(金)全国公開。


☆「42〜世界を変えた男〜」とは

史上初の黒人メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)と、ハリソン・フォード演じる、球団ドジャースのジェネラル・マネージャー ブランチ・リッキーを中心に、白人選手以外に開かれることのなかったメジャーリーグ界の堅牢な門戸をこじあけ、世界に本当の自由を示した男たちの真実のドラマ。

舞台は1947年、ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーは周囲の猛反対を押し切り、初の黒人メジャーリーガーとなる若者ジャッキー・ロンビンソンと契約。前人未到の道を切り開く。しかしジャッキーとブランチは一般大衆、マスコミ、さらに同チームの選手達からさえも執拗な糾弾を浴びることに。男たちの孤独で過酷な戦いが始まった。背番号「42」を背負ったジャッキーは並々ならぬ勇気と誇りで反撃しない自制心を貫き通し、彼の最高のプレーに、批判に満ちていたチームメイトやファンたちの心は、やがて1つになっていく。

1997年、背番号「42」は全球団で初の共通の永久欠番になった。またジャッキーがドジャースで初出場した4月15日は、各球団の全選手が背番号「42」のユニフォームを身につける“ジャッキー・ロビンソン・デー”として制定されている。

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