妻と大げんかで箸を飲み込む、数日後に約1時間かけて何とか摘出成功。

2013/10/07 13:51 Written by Narinari.com編集部

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事の大小は人それぞれだろうが、興奮して我を失い、普段なら絶対にしないような行動に出てしまった経験は誰しも一度や二度はあるかもしれない。先日、中国のある男性の場合は、妻とケンカしたことから興奮のあまり箸を飲み込んでしまったそうだ。

江蘇省鎮江市句容市で暮らす張さんは普段から興奮しやすい性格。9月下旬のある日、食事中に張さんは妻と大げんかしたのだが、怒りが抑えられなくなった張さんはあろうことかステンレス製の箸を手に取りグイッとひと飲み。しかし、翌日にはノドの調子が悪くなり、医者にかかることになってしまった。

診察の結果、箸はまだ胃にたどり着いておらず、医師は「もしかしたらつまみ出せるかもしれない」と判断。ただ、箸の一部は縦隔(左右の肺に挟まれた部分)に侵入しており、縦隔下部の横隔膜には命の危険に関わる重要な血管もあることから手術のリスクは高く、ひとまず大きな病院に転院することになったそうだ。

転院した江蘇省人民病院では、胸心外科と耳鼻咽喉科専門家が診察。喉頭鏡で検査したところ、“異物”はすでに見えなくなっており、腫れた粘膜と白い膜に覆われた表面だけが見えるのみだった。この時点で張さんが箸を飲み込んでから数日経っており、箸は徐々に下降するとともに、その過程で炎症や水腫が発生した関係で見えなくなってしまったようだ。

極めて緊急を要する事態になっていたが、開胸術を行えば回復時間は長くなり、その分、張さんへの経済的負担も大きくなる。また、箸は大動脈弓から少し距離があり、ノドから箸の末端部分を確認できる可能性も残されていたことから、医師はまず喉頭鏡を用いた摘出手術を行うことを決心。約1時間かけて何とか箸を取り出すことに成功したという。

なお、中国では2010年、「50歳の男性が飲み込んだ箸が28年ぶりに摘出された」という出来事が話題になった。この一件でも「男性は興奮のあまり箸を飲み込んだ」と報じられている。

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