選手残留求めファンが恋人探し、レンタル期間終了後を見据えて計画。

2013/09/24 16:47 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


スペインサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラに所属するセビージャFC。バルセロナやレアル・マドリードといった同国の名門チームに次ぐ存在として、2000年代には欧州レベルの大会でも数々の実績を残してきた強豪チームだったが、近年は財政難から主力選手の放出も相次いで成績は下降気味、クラブサポーターがやきもきしている状況だという。そんなチームに今年の夏、英名門チーム・チェルシーからレンタル移籍で加わったのが、ドイツ代表のマルコ・マリン選手。早くも輝かしい活躍を見せる彼に対し、熱を上げるサポーターたちは、「レンタル期間が終わっても残ってもらいたい」と、驚きの計画を画策しているそうだ。

マリン選手はボスニア・ヘルツェゴビア生まれの24歳で、2006年にドイツのクラブでプロ選手としてデビューし、2012年にチェルシーに移籍。現在はスター選手がひしめくドイツ代表にも名を連ね、中盤の選手として今後の活躍に大きな期待を集めているのだが、多くの有力選手がレギュラーを競い合うチェルシーでは出番に恵まれず、今夏セビージャへ1年間のレンタルという形でスペインに渡った。

そんな彼が、熱烈なセビージャサポーターの心を射止めるきっかけになったのが、9月14日に行われた対バルセロナ戦。独紙ビルドや英紙デイリー・エクスプレスなどによると、試合は2-3で敗れはしたものの、後半24分にマリン選手が途中出場した後から押されていたチームに勢いがつき、試合終了間際で2-2の同点に追いつく場面も作ったという。結局、アディショナルタイム(ロスタイム)での追加点により、セビージャは惜しくも敗戦を喫する形にはなったが、試合を見守っていたサポーターたちの中には、マリン選手の活躍が特に「印象深かった」と捉える人が多かったそうだ。

現状、チームの最優先課題は「センターバックやストライカーの獲得」にあると言われているセビージャ。しかし、早くもマリン選手に魅了されたサポーターの一部からは、彼の残留が最優先との声が上がり始め、クラブへアドバイスするとともに、残留を現実にするために1つの計画を画策し出したという。その計画とは、「マリンにスペイン人の婚約者を見つけよう」というものだ。

実は、サポーターたちが彼の婚約者を見つけようと考えたのには訳がある。現在もセビージャで主力として活躍している、クロアチア代表のイヴァン・ラキティッチ選手の例があったからだ。

2011年に、日本代表の内田篤人選手が現在所属しているドイツ名門チームシャルケ04から移籍してきたラキティッチ選手は、今年の夏にも主力選手の流出が相次いだ中、数チームからのオファーを受けながらも移籍を断ったという。その理由が、セビージャに移籍してから見つけた妻の存在。もともとセビージャに住み続けている妻のためにも、彼はチームに残ったと言われているのだ。

そこでマリン選手にもガールフレンドをセビージャで見つけてもらい、生活の拠点を築いてもらえば残ってくれるのでは、というのがサポーターたちの計画。チームを率いるウナイ・エメリ監督も「驚くべき才能と素晴らしいスピードの持ち主」と評価しているそうで、残ってもらいたいのはチーム関係者も同じのようだ。

ただしレンタル契約である以上は、現状来年の夏に戻るのを引き留める術はなく、新たに買い取り契約を結ぶにも、チェルシーが望む移籍金を出せるほどの余裕がセビージャにあるのかが問題で、彼の残留が容易ではないのは間違いない。

果たして2014年の夏にマリン選手はどこにいるのか、セビージャサポーターたちの熱意が実を結ぶのか、その結果を楽しみにしつつ、まずは始まったばかりの今シーズンでマリン選手がどれほどの活躍を見せるのか、大いに期待したいところだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.