楽天Vの経済効果は約85億円、宮城県に大きな経済効果&県民の元気に。

2013/09/20 12:07 Written by Narinari.com編集部

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七十七銀行は9月19日、東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝、および日本一に輝いた際の経済波及効果について、推計を発表した。

楽天は今季好調で観客動員数も大きく伸び、また、本拠地の日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ)でクライマックスシリーズ、そして日本シリーズが開催された場合には、交流人口の拡大も期待され、宮城県内に多大な経済効果を及ぼすと考えられる。それを踏まえ、同行では楽天が優勝、さらに日本一となった場合の経済波及効果を推計した。

まず、観客増加に伴う観客消費額と、仙台市内百貨店の優勝セールなどの開催による売上増加額の推計として、「A.レギュラーシーズンにおける観客増加(16万9,000人と推計)に伴う観客消費額は13億7,800万円」「B.CSファイナルステージおよび日本シリーズ開催(最多の10試合と仮定)による観客消費額は33億7,000万円」「C.仙台市内百貨店の優勝セールなどの開催による売上増加額は4億8,900万円」と分析。結果、観客増加に伴う観客消費額および仙台市内百貨店の優勝セールなどの開催による売上増加額の合計は52億3,700万円となる。

さらに、そこから誘発される経済波及効果は、原材料・サービスの需要増加に伴う一次波及効果が18億1,300万円、個人消費の増加に伴う二次波及効果が14億800万円と推計され、直接効果に一次波及効果および二次波及効果を加えた総合効果は、直接効果の1.62倍にあたる84億5,800万円に達する見込みだ。

なお、この総合効果を宮城県内各市町村の平成19年の小売業販売額と比べると、年間約350万人の観光客が訪れる松島町の85億円と同水準となっているなど、波及効果の相対的な大きさがうかがわれるものとなっている。

また、過去3年間における年間平均観客数に対する経済波及効果は139億円と推計されるが、これを楽天が優勝しなかったとした場合の平年ベースの経済波及効果とすると、優勝および日本一の効果を含めた今年の経済波及効果は224億円に達することになるという。

こうしたことから、楽天が優勝、日本一になった場合には、宮城県に大きな経済効果をもたらし、県内経済の底上げに貢献することが予想される。さらに、「百貨店以外のスーパーや商店街などによる優勝セール等の効果」「優勝パレード開催による観客の消費効果」「Kスタ増設に伴う建設投資効果」「ファンの応援意欲高揚に伴う飲食等の関連支出効果」などが考えられ、さらなる経済効果の積上げが期待される。経済面以外でも、楽天の優勝は震災からの復興途上にある県民を元気づける大きな原動力となりそうだ。

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