ホットミルクで“ホッ”確認、生体反応として科学的な検証を実施。

2013/09/07 05:57 Written by Narinari.com編集部

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明治は9月6日、ホットミルクを飲んだときの“ホッとする”状態について、「生体反応として科学的に確認した」との研究結果を発表した。この研究は、明治の食品開発研究所と金沢工業大学感動デザイン工学研究所が共同で行った。

ホットミルクを飲むことで、身体があたたまり、リラックスすることは一般的によく知られている。この効果については、牛乳中に含まれるメラトニンをはじめとする種々の栄養成分の関与が報告されているが、生体反応として科学的に検証した例はほとんどないのが実情だった。

そこで同社と金沢工業大学は、実際にヒトの心と身体がどのような状態になっているかに着目し、ホットミルクの飲用の有無による比較実験を実施。その内容は20代男性10名を被験者として計算課題を3分間解答させ、“ストレス状態”にした後、60度のホットミルクを飲んだ場合と、ホットミルクと等カロリーになるようショ糖を添加した60度のお湯を飲んだときの違いを、「1.主観評価」と、「2.心電計測およびサーモグラフィによる顔面温度測定」により比較した。

その結果、「1.主観評価」ではホットミルクを飲んだときのほうが緊張やイライラの度合いが低く、心理的にもストレスが緩和されていることが判明。

また、ストレスにさらされた場合、交感神経の活動が高まり、顔面温度の低下を招くが、「2.心電計測とサーモグラフィによる顔面温度測定」では、ホットミルクを飲んだ場合のほうが、統計的に交感神経活動指標が低い状態(=副交感神経活動が高い状態、すなわちリラックス状態)であることが明らかになった。

以上の結果から、同社は「『ホットミルクを飲むとリラックスする』現象を科学的に確認」したと説明している。

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