サッカーの母国で起きた奇跡、意識不明の重体から救った“一言”とは。

2013/08/28 16:43 Written by Narinari.com編集部

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先日、交通事故で意識不明の重体となっていた英国の男性が、家族からの“うれしい報せ”に突然目を覚ますという出来事があった。アマチュアサッカークラブの監督を務めていたその男性は、自身のクラブが開幕戦で勝利を飾ったことを知り、意識を取り戻したという。

英紙デイリー・メールなどによると、33歳のウェイン・ソーンさんは先日、仕事からの帰り道に、車で正面衝突事故を起こした。ソーンさんは動脈破損、16か所の肋骨骨折、骨盤骨折など大ケガを負い、一命は取り留めたものの意識不明の重体に。医師からは「生きていただけでもとても幸運でした」と言われるほど、大きなダメージを受けていた。

以来、ソーンさんは意識不明のまま病院のベッドに横たわる日々。妻のマンディーさんと弟のゲイリーさんは、医師のアドバイス通り来る日も来る日もソーンさんに言葉を投げかけ続け、意識が戻るよう尽力するが、それでも一向に改善の兆しはない。家族にとっては絶望的とも言える辛い時間が流れていた。

そんなソーンさんに“奇跡”が起きたのは、事故からしばらく経ったある日のこと。ソーンさんは仕事のかたわら地元アマチュアサッカークラブ「Larkhall Athletic FC」の監督を務めており、同クラブは8月10日に行われたシーズン開幕戦で見事勝利を収めた。アウェーで行われた試合は、1-3の劣勢から逆転勝利を収めるという、まるで選手たちがソーンさんのためにもぎ取ったような劇的な内容。もちろん、事故さえなければソーンさんが指揮を執るはずのゲームだったが、家族はさっそくこの素晴らしい結果をソーンさんに伝えることにした。

そしてその数秒後。それまでまったく反応のなかったソーンさんが突然目を覚ましたのだ。妻のマンディーさんは、彼がどれほどサッカーを愛していたのか、どれほど自身のクラブを愛していたのか、その思いを強く感じたという。

この話は、サッカーの母国で起きた奇跡のストーリーとして、世界中のメディアが伝えている。

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