車中に残された犬を即買取る、日差し照りつける中での放置許せず。

2013/08/19 18:55 Written by Narinari.com編集部

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米国のある男性は先日、買い物をしているときに、日差しが照りつける車の中に残されていた子犬を目にした。その光景に愛犬家の血が騒いだという男性。実は、彼はアメフトのNFL有名チームの元コーチだったことも手伝い、その行動が米メディアで話題を呼んでいるようだ。

米放送局NBC系列KFOR-TVやKJRH-TVによると、この男性はNFLダラス・カウボーイズやオクラホマ大学など、1997年まで40年近くコーチとして活躍したバリー・スウィッツァーさん。長きにわたり、体を激しくぶつけ合うたくましい男たちを育て上げてきた彼は、多くの犬を飼っている愛犬家という一面も持っている。そんな彼が先日買い物に出かけた際に、愛犬家として見過ごせない状況に置かれた子犬を見つけた。

8月7日、オクラホマ州ノーマンにある店でのこと。ふと店内から外を眺めていると、停まっていた車の中に子犬がいることに気が付いた。一目見て「美しい犬だ」と見初めた後、暑い中で車内に取り残されている状況が「子犬には良くない」と感じたスウィッツァーさん。飼い主は車の窓を開けて風通しに気を遣うなど、それなりの配慮をした上で車を離れていたようだが、愛犬家の彼には子犬を車内に残すこと自体、飼い主としてふさわしくない行動に映ったようだ。

そこでスウィッツァーさんは、店を出て子犬がいる車に近づくと、飼い主が戻ってくるまでしばらく待機。そしてやがて現れた飼い主と交渉して、子犬をその場で買い取ったという。

そしてそのまま獣医のもとへと連れて行き、狂犬病や寄生虫のチェックなどさまざまな検査を実施した。

その後、期せずして買い取ったメスのロットワイラー犬に「ステラ」と名付け、自宅へと連れ帰ったスウィッツァーさんだったが、最終的にはすでに多くの犬を飼っている状況でステラの面倒を見るのは難しいと判断。引き取ってくれる「私のように犬を愛して大事にする素晴らしい家族」を探し始めた。

結果、見つけたのが、今年5月に巨大竜巻の被害にあって家を失ったという家族。新たな飼い主となる夫婦が8月9日に迎える結婚記念日に合わせ、家族の友人を介してステラが渡されたという。スウィッツァーさんとしても、今度は犬を車に取り残すような飼い主ではないと、安心して譲ったようだ。

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