「風立ちぬ」タバコ苦言に反論、喫煙文化研究会vs.日本禁煙学会に。

2013/08/16 00:38 Written by Narinari.com編集部

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作曲家のすぎやまこういちが代表を務める喫煙文化研究会は8月15日、NPO法人の日本禁煙学会が先日発表したスタジオジブリの映画「風立ちぬ」喫煙シーンへの苦言について、“反論”するコメントを発表した。

この“反論”は、日本禁煙学会が「風立ちぬ」の喫煙シーンを「たばこ規制枠組み条約で禁止された、たばこの宣伝・広告に当たる」と指摘し、「法令を順守した映画製作をお願いする」と要望したことに対するもの。

その内容は、「風立ちぬ」の舞台になっている昭和10年代の状況を再現するにあたり、登場する数々の喫煙シーンは極めて一般的な描写であること、そして憲法で認められている表現の自由は、国際条約との優位性において“憲法優位説”が通説であることを挙げ、日本禁煙学会の指摘を斬り捨てている。

「風立ちぬ」に喫煙シーンが多いことは公開直後から一部で話題となっていたが、8月12日に日本禁煙学会が“苦言”を呈したことで場外戦が勃発し、一気に表面化。同学会は具体的に「教室での喫煙場面、職場で上司を含め職員の多くが喫煙している場面、高級リゾートホテルのレストラン内での喫煙場面など、数え上げれば枚挙にいとまがありません」と喫煙シーンの数々を挙げ、中でも特に「肺結核で伏している妻の手を握りながらの喫煙描写は問題です。夫婦間の、それも特に妻の心理を描写する目的があるとはいえ、なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはずです」と、スタジオジブリの表現に踏み込んで疑問を投げかけた。

これにネットでは批判が殺到。喫煙者だけでなく、多くの非喫煙者や嫌煙家からも「的外れ」「指摘の内容がおかしすぎる」と賛同されず、炎上状態となっている。

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