作者が土屋アンナの無実訴え、主演舞台の公演中止巡るトラブルで。

2013/07/30 06:02 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


8月に上演予定だった舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」の中止の理由を巡り、主演の土屋アンナ(29歳)と主催者側の言い分が真っ向から対立している件について、舞台原案の作者で、歌手の濱田朝美さんが、ブログで土屋の無実を訴えている。

ブログの7月29日付けエントリー「重大なお話!」は、濱田さんの本「日本一ヘタな歌手」が舞台化されるに至った経緯と、主催者側とのやり取りを明かした上で、土屋に落ち度がない旨を丁寧に説明した内容。主催者側が舞台中止の理由を「土屋アンナさんが、自分勝手に舞台練習を休み、そのせいで八月の公演が出来なくなった」と発表したことについて、まず、「全くの事実無根」と強い言葉で否定した。

もともと今回の舞台化にあたり、主催者側から正式な許可申請がなく、濱田さんが舞台化の話を知ったのは「友人からネットに出ていたよ!というメールが来たのがきっかけ」だったそう。そこからネットで調べてみたときには、「もう舞台の記者会見の一週間前」というタイミングだった。

その後、濱田さんから連絡を取るかたちで本の出版社の元担当、舞台の監督と面会。事情を聞いたところ、「既に私から舞台化の許可を取ったと言われ、詳細の説明や正式な謝罪もありませんでした」と到底納得できる話ではなかったという。しかもその許可とは、以前濱田さんが路上ライブをしていた際に、元担当と監督に「自己紹介と今後何かありましたらよろしくお願いします」と挨拶したことを指し、「それがこの業界では許可した事になるのだ」と言われたそうだ。

さらに濱田さんは「何度も、それでは許可にならない」と話すと、監督から「そんなに許可と言うのなら、別に貴女でなくとも、障がい者はたくさん世の中にいる。違う人に頼んでも良いんだよ!」との言葉を浴びせられ、「原作とは内容が多少異なるため、そんなに許可と騒がなくてもいい」といったことも言われたという。

結局、元担当が間に入るかたちで、舞台の台本を濱田さんに見せ、その上で正式に許可して欲しいという話の流れになり、濱田さんも台本が来るのを待っていたものの届くことはなく、7月16日に行われた「舞台の成功をみんなで祝うパーティー」の案内が届いた。そこに行けば監督に直接会えると思い会場へ向かうと、監督とは話すことができなかったが、土屋アンナとは話す機会が得られたそうだ。

濱田さんに対して「(土屋は)とても親しくしてくださり、『舞台の台本を見ましたか? 貴女は本当にこの内容で許可を出したの?』と聞いてくださいました」。そこで「私はそこで今までの経緯をお話しし、舞台に関して困惑している事を打ち明けた」ところ、土屋は共感し、協力してくれることになった。そして濱田さんに代わり、監督に「濱田さんが納得出来るものにしてください」と掛け合ったり、「原作者が納得し、許可した舞台でないのなら、出演出来ません」と伝えたそうだ。

そうした経緯があるにも関わらず、今回、主催者側から突然、一方的に「土屋アンナが勝手に舞台稽古を休み……」と発表があったことに濱田さんは憤慨。「私はとても怒りが鎮まらず、皆さんに真実を訴えたくなりました。土屋アンナさんは、全くの無実です。ただ、私のために監督に伝えて下さっていただけなのです。皆さん、どう思われますか? それでも土屋アンナさんが悪いということになりますか?」と、ブログに経緯をつづった動機を説明し、土屋の無実を訴えた。

そして最後は「普通の大人なら、大きなことをやる時には、許可を取るものではないでしょうか? それともこの監督さんは、私が何も出来ない障がい者だからということで、どうでもいいと思われていたのでしょうか? ただ、こんな発表の仕方はあり得ないし、大の大人が考えるような事では無いと思います」との言葉でエントリーを結んでいる。


☆両者の言い分

【主催者側】※公式ホームページ発表文

当社は、土屋アンナ氏の舞台初主演公演「誓い奇跡のシンガー」(本年8月6日〜9日東京公演、8月16日〜18日大阪公演)を企画、準備してまいりましたが、主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し,その後すべて不参加)、専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました。

本公演を楽しみにし、さらにはすでにチケットを購入してくださったお客様、関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。

心からお詫び申し上げますとともに、購入されたチケットは本日以降払い戻しをさせていただきます。

今後、当社としましては,土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく,損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です。


【土屋アンナ側】※公式ホームページ発表文

この度は皆様に大変ご迷惑、ご心配をお掛け致しまして心よりお詫び申し上げます。

舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」のホームページに掲出された「公演中止のお詫びとお知らせ」につきまして、弊社と致しましては、その事実無根の内容にただただ困惑しております。

経緯といたしましては、本件舞台稽古期間中に、原案の作者の方から「本件舞台の台本を見ていないうえ、承諾もしていない」という連絡があり、製作サイドに対し、原案の作者の方の固有の権利に万全の配慮を尽くすよう対応をお願いしておりましたが、本日突然、製作サイドの代理人より、一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届き、それと同時にホームページにもアップされたという次第です。

弊社としては、突然の中止決定に対し、現在事実関係について早急に調査をし、しかるべく対応する所存です。

今後につきましては、進展があり次第ご報告させていただきますので、
宜しくお願い致します。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.