ユーミンベスト盤にジブリ効果、「ひこうき雲」も収録で再び浮上。

2013/07/23 04:01 Written by Narinari.com編集部

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昨年11月20日に発売されたシンガーソングライター・松任谷由実(59歳)のデビュー40周年記念ベストアルバム「松任谷由実40周年記念ベストアルバム日本の恋と、ユーミンと。」が、再び上昇の気配を見せている。7月29日付けのオリコン週間アルバムランキング(集計期間:7月15日〜21日)では、先週51位から32位までアップ。5月27日付け(44位)以来9週ぶりのTOP50入りを果たした。

本作は、1972年7月のデビュー以来“ユーミン”の愛称で親しまれ、J-POPシーンの女性トップランナーとして駆け抜けてきた、松任谷の40周年記念ベスト。「卒業写真」「あの日にかえりたい」「恋人がサンタクロース」「春よ、来い」「真夏の夜の夢」「守ってあげたい」など、荒井由実時代のナンバーから近年の楽曲までの全375曲の中から厳選された45曲と、スペシャルトラックで13歳の時に聴いて作曲を始めるきっかけとなった英ロックバンド、プロコル・ハルムの「青い影」(67年)のカバーを加えた全46曲を3枚組で収録している。

今回の再浮上は、宮崎駿監督の5年ぶりの新作として注目を集める、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」が7月20日に公開され、その主題歌に起用された「ひこうき雲」が本作にも収録されているため。

「風立ちぬ」は今年公開された映画の中で最高のスタート(公開2日間で興収9億6,088万円)を切り、最終的には100億円の大台も期待されている。映画のヒットにけん引される形で、松任谷のCDもさらなるセールスが期待できそうだ。

ちなみに、「ひこうき雲」が「風立ちぬ」の主題歌に起用されたのは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが「日本の恋と、ユーミンと。」を聴き、宮崎監督にもこの楽曲を聴いてもらったところ、「これ、主題歌だよ、ぴったりだね」と、世界観に合っているということになったから。その後、イベントで松任谷に“公開オファー”が出され、快諾を得て主題歌起用の運びとなった。

なお、「ひこうき雲」は7月3日より初めてデジタルでの楽曲配信をスタート。映画公開日に、レコチョクシングルデイリーランキング1位、iTunesトップソング1位を獲得するなど、やはり映画のヒットが楽曲のセールスとリンクする形となっている。

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