CDシングルは女性アイドル牽引、オリコンが上半期の音楽市場総括。

2013/07/19 04:01 Written by Narinari.com編集部

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オリコンは7月19日、2013年上半期の「音楽ソフトマーケットレポート」(対象期間:2012年12月31日〜2013年6月30日)を発表した。全体としては、音楽ソフトの総売上額は1,465.6億円で、対前年同期比93.7%と2年ぶりに前年比減に。音楽ブルーレイは対前年同期比は167.9%で、4年連続で増加している。

CDなどのパッケージ商品によるシングルやアルバムに、音楽DVD・音楽Blu-ray Disc(以下音楽BD)を加え、総合計した音楽ソフト市場の2013年上半期総売上額は1,465.6億円で、盤種別に見ると、シングル、アルバム、映像ソフト(音楽DVD・音楽BDの合計)の3種がすべて前年比減となった。

しかし、その中で最も減少率が小さく、売上額を維持したのはシングルで、対前年同期比97.1%に。シングルの上半期市場は、2011年、2012年と2年連続で前年比増となり、特に昨年2012年はAKB48をはじめとする女性アイドルグループのヒット拡大がけん引し、前年比2割増の活況を呈していた。

2013年も引き続き女性アイドルグループが中心となり、シングル市場を盛り上げたが、全体としては前年をわずかに下回った。それでも、2004年の調査開始以来では、上半期最高額の320.2億円となった昨年に次ぐ2番目の実績となる、310.9億円を記録している。

シングルに次いで前年からの減少率を抑えられたのは音楽の映像ソフトで、音楽DVD・音楽BDの合計の売上額は375.4 億円、対前年同期比95.7%となった。上半期の前年比減は4 年ぶりとなる。

このうち音楽DVDは、2010年、2011年の上半期は前年比増だったものの、2012年上半期は対前年同期比97.0%と減少に転じ、今年はさらに減少幅を大きくして対前年同期比84.3%となった。主に市場がDVDからBDへ移行している影響と思われる。

一方、音楽BD市場は連年膨らみ続け、2013年上半期は対前年同期比167.9%と今年も大幅な伸びを示した。1億円以上売り上げた音楽BDタイトルが2012年上半期は11作だったのに対し、今年は17作に増加。最も売上額の大きかったのはAKB48「AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2013」BD版の4.9億円で、2012年上半期で最高額だったB'z「B'z LIVE-GYM 2011-C'mon-」の4.2億円を上回った。

また、映像ソフト(音楽DVD・音楽BD の合計)の売上額に占めるBDの割合は、2012年上半期の13.6%から今年は23.9%にまで上昇している。

アルバムは、シングルや映像ソフト(音楽DVD・音楽BD の合計)よりも前年からの減少幅が大きく、対前年同期比91.5%の779.3億円に。しかし、2009年、2010年、2011年の各上半期アルバム売上額の対前年比80%台と比較すると、昨年2012年の94.1%に続き、かろうじて90%台に止まった形だ。

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