flumpoolとスーパーバンド合体、Maydayとコラボで「おしん」主題歌。

2013/07/17 04:00 Written by Narinari.com編集部

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今年10月1日にデビュー5周年を迎えるflumpoolと、中華圏を中心としたアジア全域で絶大な人気を誇るスーパーバンド・Maydayの初コラボ楽曲となる「Belief 〜春を待つ君へ〜」(発売日未定)が、映画「おしん」(10月12日全国公開)の主題歌に決定した。

「おしん」は日本だけにとどまらず、中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、シンガポール、エジプト、イランなど世界68か国の国と地域で人々の共感を呼んだ作品。この作品は“生きる”という人間の根幹にある強いテーマを持っており、映画、そして主題歌を通して、地域、国境、言語を越えて、そしてさらに若い世代へもこのテーマを伝え広げていくという強い気持ちから、日本を代表するバンドのflumpoolと、アジア圏で絶大な人気を誇るバンドMaydayとのコラボという形に繋がった。

「Belief 〜春を待つ君へ〜」は、flumpoolとMaydayの両バンドが生み出すグルーヴィーなサウンドと共に、本楽曲が初の日本語歌唱となるMaydayヴォーカル・阿信と、flumpoolヴォーカル・山村隆太との魅力溢れる歌声が広がる壮大なバラードに仕上がっている。

flumpoolとMaydayの関係は、flumpoolにとって海外初パフォーマンスとなった2011年10月の「SUPER SLIPPA PART2」(台湾)で共演し、親交が始まった。

その後、flumpoolは2012年1月、台湾KKBOXデジタル音楽年間表彰式に招待され、「国際デジタルシングル新人賞」を受賞。さらに2013年3月1日・2日の2日間にわたり、台湾Legacyにて初の海外ワンマンライブを開催、全編中国語MCでライブを行い多くの反響を得た。また、この訪台時にMaydayがflumpoolを中国語名“凡人譜”と命名。この名前には「どこにでもいる普通の人の夢と生命を、音楽につづって欲しい」という思いが込められているという。

さらに、昨年12月12日にリリースされたアルバム「experience」を、3月1日台湾Legacyで行われたライブを皮切りに、台湾・香港・シンガポールでも発売。収録内容はニューアルバム「experience」に加え、アルバムの中に特別にMaydayの「OAOA」のカバーを収録、ヴォーカル山村が書いた日本語歌詞で違う「OAOA」を解釈した作品となっている。

また、flumpoolが2011年9月にNHK全国学校音楽コンクール・中学校の部の課題曲として書き下ろした「証」の中国語版「証明」が収録されているが、これはMaydayのヴォーカル阿信が中国語歌詞を書き下ろした作品となっており、ライブだけでなく楽曲でもタッグを組んできた。さらに今年の4月にはMaydayが来日。NHKホールでライブを行い、flumpoolとの日本でのライブ初共演を果たしている。

そして今回、映画「おしん」主題歌でflumpool×Maydayによる初コラボが実現。またflumpool・Maydayそれぞれの母国である日本・台湾での同時期公開も決定し、アジアでの人気も高まっているflumpool、そして中華圏を中心としたアジア全域で圧倒的な人気を誇るスーパーバンド・Maydayという国を越えたコラボにより、まさにアジアの架け橋となる作品になることは間違いなさそうだ。

今回のコラボについてflumpool山村は「映画『おしん』の主題歌を担当させて頂くことになり、大変光栄に感じています。しかも僕たちだけではなく、アジア圏で絶大な人気を誇る大先輩のMaydayとコラボレーションさせて頂けるということは、僕たちにとって夢のような話でした。このお話を頂き、楽曲を制作するにあたってまず台本を読ませてもらったのですが、家族を大切にすること、故郷を大切にすること、そして自分自身の為に一生懸命生きていく精神に大きな感銘を受け、その全てがこの楽曲に繋がったと思っています。ドラマ『おしん』もそうですが、もちろん映画『おしん』も、日本だけではなくアジア、そして世界中の方々に見てもらえる作品だと思っています。そんな様々な国に住む人たちが、自分の周りの人達に思いやりを持ち、自分が住む故郷や国を大切にし、さらには自分自身の為に一生懸命生きていこう!と思えるような力をこの映画は持っていると思いますので、僕らflumpoolとMaydayで歌うこの主題歌を通して、その広がりをさらに大きくし、『映画』と『主題歌』の中に込めたメッセージが世界中の方々に深く届いていくことを強く願っています」とコメント。

そしてMayday阿信は「私たちの母国である台湾でも、『おしん』のドラマはとても有名ですが、そんな『おしん』の映画主題歌を担当させて頂けることになり、とても光栄です。しかも、flumpoolとコラボレーションで一緒に歌えるということが、本当に最高なことだと感じています。実は、『おしん』は、中国語では『阿信』と表記されます。僕の名前も阿信。こんな共通点もとても嬉しいです。今回の楽曲で、初めて日本語での歌唱に挑戦しました。この曲は、歌詞がとても美しく、映画とも共通する、困難に遭遇した時に立ち向かっていく気持ちや姿勢などを教えてくれると思います。僕自身、楽曲の日本語を勉強して、意味を理解した時に心から感動しました。皆さんもこの映画『おしん』を見て、『おしん』の信念が詰まったこの楽曲も好きになって欲しいと思います」とコメントを寄せた。

また、「おしん」でメガホンを執る冨樫森監督は「自分のことを本当に分かってくれる人が一人いる。それがどんなに大きな生きる支えであるか。それが伝わる歌です。劇中のおしんに聞かせてあげたい」、本作の中沢敏明プロデューサーは「『おしん』を映画化するにあたり、新たな一面を作り、さまざまな年代から支持される映画にしたいと思いました。TVドラマの放映から30年の空白を埋め、若い年代から年配の方まで、日本人から海外の方まで、幅広く観て頂ける映画にするための入り口として、flumpool&Maydayの主題歌が必要でした」と、この2組の起用の理由を明かした。

なお、この映画「おしん」主題歌をきっかけに、Maydayは日本で本格的にデビューが決定。初の日本オリジナル版ベストアルバムを今秋リリースする予定だ。


☆Maydayとは

1999年のデビュー当初から大きな注目を集め、2000年リリースのセカンドアルバム「愛情万歳」では、各音楽チャートの1位を独占。2001年8月には「GLAY EXPO 2001」に台湾代表として出演し、8万人の観客の前で日本・台湾のトップバンドによる“夢の共演”を実現させた。

2004年には、半年にわたる初のワールドツアーを開催。米国、中国、シンガポール、マレーシア、香港、日本、台湾など、世界各国にMaydayを知らしめることとなった。

2011年には、台湾・台北アリーナでの連続7日間公演を含む、東南アジア、米国、カナダ、オーストラリアなどでのワールドツアーを開催したほか、同年リリースの最新アルバム「第二人生」では金曲奨6部門独占受賞している。

2012年4月には、史上初となる北京国家体育場(鳥の巣)で2日連続公演を開催。20万枚のチケットは即日完売だった。台湾金曲奨の「最優秀バンド」を4度受賞するなど、これまで受賞した音楽賞は国内外で150を超え、ライブ動員数は1,000万人を超える。デビュー以来からの活動を通し、アジアのスーパーバンドとしての地位を築き上げたMayday。今ではアジア全域で唯一無二の存在となっている。


☆映画「おしん」とは

NHKテレビ放送開始30周年記念作品として、1983年4月4日から1984年3月31日まで放映されたNHK連続テレビ小説で、山形の寒村に生まれた主人公・おしんが、明治から昭和までの80年余りの激動の時代を懸命に生きる生涯を描いた全297話の人間ドラマだ。

少女期を小林綾子、青春期から中年期を田中裕子、晩年を乙羽信子という3人の女優が演じ分けた。

放送当時、苦難を強いられても決して負けることなく生きる女性・おしんの姿は日本全国を感動に与え、平均視聴率は52.6%、最高視聴率は62.9%を記録。ビデオリサーチの統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録となっており、日本中に「おしん」ブームを巻き起こし、「おしんドローム」という言葉も生まれた。

さらに、そのブームは日本に留まらず、中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、シンガポール、エジプト、イランなど世界68の国や地域で放映され、苦難に遭いつつも、懸命に生きる姿が、日本だけだなく世界各国で人々の共感を呼んでいる。

そして放送開始から30年。記念すべき今年、「おしん」の物語が新たな装いを得て、スクリーンに登場。本作は「おしん」の少女時代に焦点を当て、いまだに日本の原風景が残る山形県の厳しくも雄大な自然の中で、数々の困難にぶつかりながらも、家族を想い、ひたむきに、愛らしくおしんが成長していく姿を描く。

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