サザンが23年ぶり映画主題歌、1990年公開の「稲村ジェーン」以来。

2013/07/12 06:08 Written by Narinari.com編集部

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6月25日に再始動を発表し、“復活”を遂げたサザンオールスターズ。8月7日にはニューシングル「ピースとハイライト」の発売が決定しているが、全4曲のうち、フォルクスワーゲン「New Golf」CMソングの表題曲、三井住友銀行のCMソング「栄光の男」、原由子が詞を書き、ボーカルも担当する「人生の散歩道」の3曲が明かされていた。そしてこのたび、最後の1曲がどのような曲なのかが明らかになった。

明らかになった曲のタイトルは「蛍」。桑田佳祐がオーケストラをバックに情感豊かに歌い上げる美しいバラードだ。実はこの曲、累計280万部を超える大ベストセラーの映画化である「永遠の0」の主題歌。映画の制作サイドから「サザンでぜひ主題歌を」という熱烈なオファーを受けるとともに、制作途中段階の映画を見た桑田が強く共感し、主題歌として書き下ろした楽曲だ。

この「永遠の0」という作品に寄り添いつつも、決して戦争の時代だけに限らず、身近な人に先立たれた大人や、先の震災で大事な人を亡くした方々の心情にも通ずる、普遍的な平和への祈りを歌う、非常に美しく、そして壮大なスケールのバラードとなっている。映画関係者からは、早くも「歌が流れるエンディングでもう一度泣ける」と評判になっているという。

ちなみに、サザンオールスターズが映画の主題歌を提供するのは、桑田佳祐監督による映画「稲村ジェーン」の「真夏の果実」以来のことで実に23年ぶり。今世紀初だ。

今回の主題歌について桑田は「『家族のために必ず生きて帰る。それこそが愛ではないか。』そう信じ、『待っている人がいる』ことそのものが生きる力となり、生きる原動力となっている。現代を生きる私たちにも通ずる、そんな主人公宮部久蔵の姿に非常に大きな感動をいただきました。この映画の中に流れている『平和への祈り』のようなメッセージを、私なりに音楽という形を通じて、多くの方々に伝わっていくためのお手伝いが、少しでも出来ればと思っております。そして、この映画が大成功されることを心よりお祈り申し上げます」とコメント。

また、「永遠の0」の山崎貴監督は、サザンが主題歌を務めることについて「伝説のグループ『サザン』が、復活そうそう僕たちの映画の主題歌をやっていただけるということに大変興奮しています。早くみんなに自慢したかったのですが、今日までは封印して来ました。やっと言えます(笑)」と喜び、実際に「蛍」を聴いた感想を「切なさの中に希望や覚悟が内包されている素晴らしい楽曲だと思いました。映画本篇に続けてこの曲を聴いたとき、何か『救われた』という想いがあふれてきました。画面には雲が映っていましたが、そのどこかで宮部さんが微笑んだような気がしたのです。この曲が観客の胸のさらに奥深い場所に映画のメッセージを届けてくれるであろうと思います」と語っている。

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