ウギャルが「兄弟船」をカバー、鳥羽一郎も「感動した」と熱く応援。

2013/07/08 11:02 Written by Narinari.com編集部

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ファッションモデルらで結成された5人組グループ“ウギャル音楽部”が鳥羽一郎の「兄弟船」をカバーし、7月10日より大手楽曲配信サイトレコチョクにて楽曲配信することがわかった。

ウギャルは、ファッションモデルとして活動していたリーダーLieが、一時期モデルとしての仕事がなくなり、魚料理主体の居酒屋「魚串さくらさく」でアルバイトをしていたことがきっかけで誕生。Lieはアルバイトをしていく中で、若者の魚離れが日本の魚の消費量を減らしていることや、魚の自給率の低下、価格の低下が漁師の生活に悪影響を及ぼし、漁師をどんどん減らしているという現実を知ったという。

そこで自らのアルバイト経験を活かし、若者に向けて日本の魚食文化を伝えていこうと思い立ち、魚の“ウ”、海の“ウ”をとり“ウギャル”が誕生した。

2010年2月には、東京・千代田区で釜石市名産のカキをPRするイベントにウギャルとして参加。3月1日には釜石へ招かれた。しかし、招かれる前日におきた津波の影響で、何年も育てたカキがダメになり、養殖場にあった網が破損。網を手作業で直しているお母さんがとても印象的で、漁師、漁業の大変なことを伝えていこうとモデル仲間に呼びかけ、2010年3月よりウギャルプロジェクトとして岩手県釜石市から発足した。

現在までに15回釜石に行き、牡蠣2万個の養殖、漁業体験ツアー、料理体験教室、震災後には漁船を贈呈するなど精力的な活動を行い、水産庁が「水産物、魚製品の消費拡大、魚食啓蒙を目的とした取組」に対して認定する「魚の国のしあわせ」公式認定プロジェクトにもなっている。

今回、ウギャルが「兄弟船」をカバーするに至った経緯は、岩手県釜石市から全国各地の漁港を回る中で、漁師などと触れ合い、一緒に酒を酌み交わしながらともに歌った曲で、最もリクエストがあったことがきっかけだ。

鳥羽は、そんなウギャルの存在や活動を今年4月知人の紹介で知り、カバーされた兄弟船を聞いて「とっても良いことだと思う。(カバーされた兄弟船に関して)感動した。(歌に関しても)アドバイスはない」とコメント。

また、「今、漁師をとりまく環境は、非常に厳しい。後継者問題、原油の高騰、漁に出ても赤字が続く状況だ。ウギャルの歌で、浜のお母さんたちを元気ずけてもらいたい!!」と応援コメントを寄せている。

一方、ウギャルのリーダーLieは、兄弟船をカバーしたこと、鳥羽一郎の応援に関して、「漁師さんのアニキ的存在の鳥羽一郎様から応援を頂き本当に光栄です!私たちの食卓に並ぶ魚は自然の恵み。その宝物を漁師さんが命をかけて漁をしてくれてる。漁師さんへ…魚へ…感謝の気持ちを忘れないで食の大切さを若い世代にも知ってもらえたら嬉しいです。そして、私たちがカバーさせて頂いたコトで鳥羽一郎様からメッセージを頂けて漁師さんも喜んでるはずです! 演歌を、歌から世代を関係なく繋がれることが嬉しいです。次世代から次世代へとメッセージが伝えられるように頑張ります!」と、喜びと意欲を語った。

なお、配信日となる7月10日には、「兄弟船」に次いでリクエストの多かった「北の漁場」「祝い船」も同時に配信される。

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