永眠後15年という歳月が経った今も、日本のミュージックシーンに多大なる影響を与え続けるhide。2013年はソロ活動20周年、2014年は生誕50周年を迎えるが、これを記念したプロジェクト“hide ROCKET DIVE 2013-14”が始動。その一環として、2000〜2005年にhide生誕の地・横須賀で展開された「hide MUSEUM」が、この夏、東京・大阪にて期間限定で開催される。

東京会場であるダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場では6月27日、29日のグランドオープンに先駆け、今回のミュージアムで展示される、hideの姿を忠実に再現した「リアルヒューマンドール」のお披露目＆除幕式が行われた。東海林のり子が司会をつとめ、お笑いコンビ・TKO、モデルの道端アンジェリカ、さらにhideと同じく来年50周年を迎える人気キャラクター、ピンクパンサーがユニバーサル・スタジオ・ジャパンからお祝いに駆けつけた。

また、7月3日には新しいhideトリビュートアルバム“SPIRITS”シリーズの第1弾として、ヴィジュアル系アーティストによる「hide TRIBUTE II -Visual SPIRITS-」（全13曲）、「hide TRIBUTE III -Visual SPIRITS-」（全12曲）が2枚同時発売される。そのSPOT映像が徳間ジャパンの公式YouTubeにて公開された。

これに続き、8月28日にはさらに2枚のhideトリビュートアルバムの発売が決定。「hide TRIBUTE IV -Classical SPIRITS-」（全15曲予定）は“クラシカル”をテーマに、hideの楽曲からインスパイアを受けた気鋭のアーティストが集結した一枚で、アコースティックから電子楽器までクロスオーバーした前衛的なサウンドでhideの名曲を再構築する。

一方の「hide TRIBUTE V -PSYBORG ROCK SPIRITS- 〜CLUB PSYENCE MIX〜」（全18曲予定）は、hide楽曲の共同プロデューサーでありhide with Spread Beaverのメンバーでもある盟友INAによるノンストップ・リミックスアルバム。hideが自身のサウンドを表現した造語“PSYBORG ROCK”をタイトルに据え、唯一無二のhideオフィシャルクラブイベント「CLUB PSYENCE」の熱気を包み込む。

このノンストップ・リミックスを手がけるINAは、親愛の意をこめ次のコメントをhideに贈っている。

「“hide INA ブラザース”なんつう即席DJユニットで、都内のCLUBを一晩で4か所くらいハシゴしつつ、DJライブやったのが1997年だったっけ？ もしも、パラレルワールドが存在するなら、“hide INA ブラザース”は今宵もきっとどこかで“CLUB PSYENCE 20XX”を繰り広げているよ。ほら、聞こえるでしょ？ 『お客さん！ヤッチャってくださいなぁ〜！！ヤッチャって！！！』って」


☆「hide MUSEUM」概要

総製作費1億円（東京8,000万円、大阪2,000万円）を投じて展開される今夏の期間限定「hide MUSEUM」。その目玉のひとつであるリアルヒューマンドールには、400万円の製作費が投じられた。

リアルに仕上げるため、眼球は200種類作成し、厳選したものを使用。毛髪の完成には1か月、人毛だけではなく、生え際や毛の質にこだわり動物の毛なども使用し、一本一本植えている。作者の特殊メイクアーティスト・岩倉知伸氏は「細かな技術や新しい技術にとらわれず、実体のないものから様々な想像をして、表情に感情を持たせることに集中し、時間と労力を掛けました」とコメントを寄せた。

会場は音にこだわりを持つhideらしく、MUSEUM内の各エリア毎にスピーカーを変え、臨場感あふれる空間を演出。プラザ内のフードコートでは、hideとのコラボメニューなども用意している。

東京はダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場で6月29日から7月28日まで。大阪はユニバーサルスタジオジャパンで8月7日から9月8日まで開催される。