「1Q84」1・2巻以来4年ぶり快挙、「海賊とよばれた男」連続ワンツー。

2013/06/27 04:00 Written by Narinari.com編集部

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7月1日付けのオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門では、先週6月24日付けで初の1位、2位独占を果たした、百田尚樹「海賊とよばれた男」上・下巻(2012年7月11日発売・講談社)が2週連続1位、2位を独占した。同一小説による2週連続1位、2位独占は、2009年6月8日付け〜7月6日付けで記録した村上春樹「1Q84 BOOK1」「1Q84 BOOK2」(2009年5月29日発売・新潮社)以来4年ぶりの快挙。累積売上は上巻が57.8万部(週間2.5万部)、下巻は累積47.6万部(同2.1万部)となった。

同作は、今年4月に発表の「2013年本屋大賞」での大賞受賞がきっかけでブレイク。受賞直後の今年4月22日付けでは上巻が前週4月15日付けの107位から2位、下巻が136位から3位に急上昇し、揃って初のTOP10入り。その後、6月17日付けまで9週連続でTOP10入りを続けていた同作であったが、翌6月24日付けでは6月9日(日)オンエアのTBS系「情熱大陸」で著者の百田尚樹氏が特集されたことも相まって1位、2位に上昇し、発売から11か月で初の首位に輝いた。

「海賊とよばれた男」は、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクションノベル。第二次世界大戦に敗戦し、焦土と化した日本で、石油会社大手から排斥され売る油もない「国岡商店」が、一人の社員も解雇せず、ラジオの修理業や旧海軍の残油処理などで生計を立ててしのぎ、たくましく再生。昭和28年、「日章旗丸事件」を起こした気骨のある経営者の生涯を描いている。

そのほか今週のBOOK(総合)部門は、大泉洋の初エッセイ「大泉エッセイ〜僕が綴った16年」(メディアファクトリー)が先週の48位から8位に再浮上、6月10日付け以来3週ぶりにTOP10入りを果たした。また、発売以来ジワジワと順位を上げていた現役トップジョッキー・藤田伸二の著書「騎手の一分競馬界の真実」(講談社)が今週は12位まで上昇、TOP10入り射程圏内としている。

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