人の血を飲み続ける吸血鬼女、30年前のファーストキスがきっかけ。

2013/06/13 16:01 Written by Narinari.com編集部

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米国に、30年前から毎月約2リットルも血を飲み続けているという、“吸血鬼”のような女性がいる。彼女が10代のとき、ファーストキスをしている最中に血に対する欲求が芽生えたといい、心配する2人の子どもをよそに、今も提供者を見つけては定期的に血を飲み続けているそうだ。

英紙デイリー・ミラーやサンなどによると、この女性は米ペンシルバニア州ウィルクスバリに住む、45歳のジュリア・ケープルスさん。普段は介護福祉士として働いている彼女は、血が飲みたくなると、吸血鬼ファンが集まる地元の店やネット上などで“提供者”を見つけて自宅に招き、殺菌したナイフで作った傷口から血をすするという。

「人の血を飲むとより強く、健康になった気がする」というケープルスさん。彼女が人の血に興味を持ったきっかけは約30年前、10代の彼女が当時の彼氏とファーストキスをしたときに生まれた。彼と唇を重ねた瞬間、「噛みたい衝動に駆られた」彼女は欲求を抑えきれず、初めて人の血を味わう快感を知った。当然ながら、その後「彼は二度とキスをしてくれなかった」そうだが、なぜ人の血を欲するようになったのかは自分でも分からないとしながらも、「私の本能だった」と話す。

それからはときどき他人の血をもらう程度だった彼女が、定期的に飲むようになったのは結婚してから。ニューヨークのクラブで知り合い、2000年10月に彼女と結婚した4歳年上の男性は、奇しくも彼女と同じ趣味を持っていた。結婚式ではお祝いとして、お互いの血を飲むパフォーマンスも行うなど、しばらくは相手に困らない時間を過ごしていたそう。そして9年前、2人の間に息子アレクセイくんが誕生したのに合わせ、夫は血を飲む行為を止めたものの、止められなかった彼女は外に相手を求めるようになった。

その後、男性とは離婚したものの、今も2人で息子をしっかり育てているというケープルスさん。両親の影響は受けず、立派に成長を続けている様子のアレクセイくんは、母親を「吸血鬼だと思う」と不思議そうに話しているという。また、彼女のもう1人の子どもで24歳の娘アリエルさんも「私は受け入れられない」と話しており、母親の趣味には否定的な見解。ただ、単に悪趣味と嫌っているだけではなく、他人の血から病原菌を移されないかと健康面でのリスクを心配をしているそうだ。

その点については本人も気を遣っているようで、提供者には血を分けてもらう前に「全員検査を受けてもらっている」とのこと。彼女の話を知った医者は、塩分や鉄分などを補給する意味で、血を飲む文化が世界の一部地域に昔から存在しているとしながらも、ウイルスや感染病予防の観点から、他人の血を飲む行為は「不必要な危険」と警鐘を鳴らしている。しかし、30年も血を飲み続けてきた彼女に“断血”を決意させるには、相当の理由が見つからない限り難しいのかもしれない。

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