今週6月10日付けのオリコン“本”ランキング文庫部門では、同じく6月10日付けのオリコンアルバムランキングで“ニコ動ソロアーティスト初の首位”を獲得した音楽家・小説家の顔を持つマルチクリエイター、じん（自然の敵P）の「カゲロウデイズIII −the children reason−」（5月30日発売・エンターブレイン）が、週間売上14.8万部で前巻に続き2作連続の首位を獲得した。

じん（自然の敵P）は、人気動画サイト・ニコニコ動画で、VOCALOIDを使って楽曲を制作する人気P（プロデューサー）。3作目のボカロ楽曲「カゲロウデイズ」が300万再生のスマッシュヒットとなり、現在では原作関連動画再生数1,000万を超える人気クリエイターだ。

本作「カゲロウデイズIII −the children reason−」は、そんなじん（自然の敵P）によるメディア展開プロジェクト「カゲロウプロジェクト」の一環として発表されている描き下ろしノベルシリーズの第3弾。発表した楽曲の世界観を元にしたストーリー展開となっている。

また、今週はこの第3弾の発売により、第1弾、2弾も順位が上昇、「カゲロウデイズ− In a daze−」が21位に、第2弾「カゲロウデイズII −a headphone actor−」が27位にランクインした。

そのほか今週の文庫部門は、3位に佐伯泰英「転び者新・古着屋総兵衛六」（新潮社）が初登場。内田康夫「教室の亡霊」（中央公論新社）が先週19位から6位に上昇したほか、乃南アサ「禁猟区」（新潮社）が9位に初登場している。