犬と飼い主に“W噛み”される、「飼い主が犬に似る時代」と皮肉も。

2013/05/30 09:11 Written by Narinari.com編集部

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現代中国には「非を認めたら負け」と言わんばかりに、自分の過ちを認めようとしない人が少なくない。先日、犬に噛まれたある男性は、飼い主に賠償金を求めたところ、“追い打ち”をかけるように飼い主にも噛まれたという。

「犬に噛まれ、さらに女性にも噛まれました!」。そんな内容の通報を盤城派出所(江蘇省南京市)が受けたのは、5月20日12時過ぎのこと。中国紙金陵晩報などによると、報せを受けた警察は最初、男性の言っている意味が理解できなかったが、急を要する事態であることに変わりはない。ひとまず現場に駆けつけた。

警察に通報した張さんによると、その日友人宅に遊びに行く道すがら、一軒の家から犬が飛び出してきて彼の足に「噛みついた」そう。怒った張さんは、その後現れた飼い主の王さんに事情を説明し、狂犬病のワクチン代や破れたズボン代を賠償するよう要求。このとき、ふたりの間では概ね合意に至っており、問題はすべて解決したかのように見えた。

しかし、そこに王さんの妻が登場したことで事態が複雑化。張さんの要求を聞きつけた彼女は大怒りで「そんなのこじつけだ!」と主張、ケガをしたのは自分の犬のせいではなく、「どこで噛まれたものかもわかったものじゃないわ!」と賠償を拒否した。

そしてついには2人の間で言い争いが勃発。ケンカは徐々にエスカレートしていき、そうこうしているうちに王さんの妻が張さんの腕にガブリと噛み付いた。痛みと屈辱に耐え切れず、張さんは警察に通報した――というのが顛末だ。

警察到着後も罪のなすりあいはしばらく続いたそう。最終的には飼い主側が張さんにワクチン代とズボン代250元(約4,200円)を支払うことで“一件落着”となったが、最初から支払っていればメディアにまで取り上げられることはなかったに違いない。

なお、ネットではこの一件に「犬が飼い主に似るのではない、今は飼い主が犬に似る時代だ」などと皮肉の声が多数出ている。

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