大泉洋エッセイが15万部突破、海外からは翻訳出版のオファーも。

2013/05/21 06:59 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


俳優の大泉洋(40歳)が、自ら執筆したエッセイを一挙収録した「大泉エッセイ〜僕が綴った16年」が、発売1か月で累計発行部数15万部を突破したことがわかった。発行元のメディアファクトリーが5月21日に発表した。

同書は大泉の執筆文を初めてまとめた形で出版する、ファン待望の書籍。北海道を拠点に活動していた1997年から2005年まで、雑誌3誌で連載していた幻の原稿では、大学時代のエピソードや、レギュラー放送当時の「水曜どうでしょう」での裏話、TEAM NACSについて、さらには家族のこと、自身が語る「大泉洋という奴」など、“大泉ワールド”が全開の内容となっている。

初刷は2万3,000部からスタート。漫画家・あだち充が大泉を描いたことも話題となり、情報解禁直後から予約が殺到し、発売前に早くも増刷が決定していた。4月19日の発売以降は、わずか10日で累計7万部を出荷。その後も勢いは止まらず、発売1か月で累計15万部(7刷)を突破した。

近々発売したタレントが執筆した中では、「藝人春秋」(水道橋博士著・文藝春秋刊 2012年12月発売)が累計8万部(10刷)とヒットしているものの、15万部を突破した本は「大泉エッセイ」以外上がっていない。不況が続く出版業界では15万部を突破すること自体異例で、エッセイ本では類を見ないスピードで増刷を重ねている。

店頭では入荷してもすぐに完売している書店が続出。一方ネット書店では、アマゾン総合ランキングで第1位(5月20日10時現在)、カスタマーレビューは5つ星中4.9の高得点を得ており、大泉の熱いエッセイに読者も大満足しているようだ。

また、異例の記録は海外からも注目され、翻訳出版のオファーの声が上がり始めている。

このヒットについて“著者”の大泉は「この度、私の書いた大泉エッセイが15万部に達したとの知らせを聞き、喜ぶと同時に大変驚いております。共にこの本を作ってくれた編集者ですら、さすがに15万部は売れないと思います、と言ってましたから(笑)。それくらい『今の時代、本を売るのは大変です』と言っておりました。これは奇跡です。本当に感謝であります。そして皆さんからいただいた沢山の本の感想に、日々感動のしっぱなしです。本当にありがとうございました。次は20万部の奇跡を目指して頑張ります(笑)」と、好調ぶりに驚くと共に、ファンに感謝。

担当編集者は「大泉さんは幅広い層に支持されているので、10代の方が購入しやすいように352ページのボリュームで1,300円とギリギリまで価格を抑えたり、年配の方にも読みやすいように文字の級数を上げたり、本の形にこだわるのではなく、読者のニー ズに寄り添えるよう話し合い、工夫をしました。お陰で、連日届く感想ハガキは10代から70代までに。大泉洋という人は唯一無二な存在感があり、本の内容も1997年からご本人の感情そのままを文字に落とし綴られているので、とても時間の流れに敏感になり、一冊のエッセイ本の中に一人の俳優の人生を読み取ることになります。また大泉さんのコアファンである30〜40代には『堪らない』あだち充先生に装画をお願い出来たことが、大きな話題になりました。『大泉洋がそのまま喋っているよう』との感想が多く、楽しく何度も読める本になっています。今後ご執筆の予定は当分なさそう(笑)なので、末長く愛される本になればと思います」とヒットの要因を分析している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.